広告代理店を選ぶ際に、知名度や手数料率だけを比べても、自社に必要な運用・制作・計測支援が得られるとは限りません。BtoB広告では、問い合わせや資料請求といった広告上の成果だけでなく、有効リードや商談化まで見据えて、委託範囲、体制、費用、権限をそろえて比較する必要があります。
この記事では、広告代理店の選び方を、依頼条件の整理から候補比較、契約前の統制確認、配信開始後の初回評価まで順に解説します。同じ条件で候補を比較し、発注理由を説明できる状態をつくれます。

代理店選びは、候補探しの前に比較条件をそろえ、契約後の計測・初回評価までを一続きの工程として設計します。
01Section広告代理店の選び方は、ゴール=「比較できる条件」の合意から始める
広告代理店選びのゴールは、有名な会社や安価に見える見積もりを選ぶことではありません。自社の広告目的に対し、どこまでを委託し、どの条件を満たす会社なら発注できるかを決めることです。
新規出稿、既存施策の改善、代理店切り替えでは準備物が異なります。ただし、どの場面でも候補比較の前にそろえるべき条件は共通しています。
選定前に定める4つの条件
- 広告の目的と成果定義:問い合わせ、資料請求、商談予約など、何を主要なコンバージョン(広告経由で獲得したい行動)として扱うかを決めます。
- 委託範囲と自社の役割:媒体運用だけか、制作・LP改善・計測・営業連携まで依頼するかを分けます。
- 予算方針と開始条件:広告費と支援費を分け、開始希望日までに必要な承認・実装を洗い出します。
- 必須の統制・契約条件:自社の管理者権限、費目の明示、終了時の引き継ぎなど、満たさなければ発注しない条件を決めます。
BtoB広告では、広告管理画面上のCV数だけで成果を判断しにくいケースがあります。広告CVを営業が有効・無効、重複、既存顧客、商談化などに分類できるようにし、広告施策の評価と営業評価を接続することが重要です。
02Sectionまず広告目的・委託範囲・依頼条件をそろえる
候補各社への相談内容が異なると、提案内容も見積もりも比較できません。先に広告の目的、社内の担当範囲、外部支援に求める範囲を整理し、同じ依頼条件を候補全社へ渡せる状態にします。
委託範囲を5つの領域に分ける
広告運用の委託範囲は「運用を任せるかどうか」だけで決めず、以下の領域ごとに分けます。LPは広告クリック後に遷移するページ、タグはサイト上の成果行動を計測するコードや設定です。媒体運用と同時に、LPやタグの担当者も確認しておく必要があります。
委託範囲を決める5つの領域
媒体運用
媒体選定、アカウント構築、入稿、予算配分、日常的な配信調整を誰が担うかを決めます。自社は予算上限と最終承認者を残します。
広告素材・制作
広告文、バナー、動画などの企画・制作・修正を含めるかを確認します。制作本数、修正回数、表現承認の担当を依頼条件に含めます。
LP・導線改善
LPの診断、改善案、デザイン、実装のどこまでを依頼するかを分けます。改善提案とサイトへの公開作業は担当者が異なる場合があります。
計測・営業連携
CV定義、タグ設計、実装、テスト、保守に加え、有効リードや商談化の判定を広告改善へ返す方法と担当を決めます。計測・営業評価を確認できなければ、運用成果を検証できません。
権限・資産管理
広告アカウント、請求、タグ、レポート、素材、制作元データについて、自社の管理者と代理店の操作範囲、終了時の扱いを定めます。
目的別にKPIと社内協力を決める
KPIは、目標への進捗を見る指標です。リード獲得が目的なら、広告CVだけでなく、営業が判定する有効リードや商談化も確認対象になります。認知を目的とする施策、既存運用の改善、商談創出を急ぐ施策では、見るべき指標と必要な社内協力が異なります。
候補に依頼する前に、少なくとも「主要KPI」「補助的に見る指標」「営業から返却できる評価」を決めましょう。たとえば広告CVを主要KPIにする場合でも、営業が無効・重複・既存顧客をどう扱うかが不明確なら、CV数だけでは施策の良し悪しを判断できません。
候補へ共通で伝える依頼条件
依頼条件は提案の土台です。候補ごとに前提を変えず、同じ条件で提案書と見積書の提出を依頼します。
発注前の依頼条件チェック
- ✓
目的・成果定義
問い合わせ、資料請求、商談予約などの優先順位と、主要・補助KPIを決める。
- ✓
対象顧客と商材情報
想定顧客、商材の訴求、営業プロセス、表現上の制約を共有する。
- ✓
予算・対象媒体・委託範囲
広告費の方針、対象媒体、媒体運用・制作・LP・計測の依頼範囲をそろえる。
- ✓
既存アカウント・タグ・LP・CRM/SFA
保有状況、管理者、実装担当、既存データの確認可否を伝える。
- ✓
開始希望日・社内の承認体制
予算、素材、LP、タグ公開、契約を承認する担当者と判断期限を明確にする。
03Section内製・全面委託・一部委託をどう選ぶか
代理店を比較する前に、まず自社に合う実行形態を決めます。広告予算や媒体数だけで固定せず、日常運用に割ける工数、媒体・制作・計測の専門性、統制を担う体制を合わせて判断します。
簡易判断フローで実行形態を絞る
日常的な配信判断、数値確認、改善指示に割ける社内工数があるかから考えます。
- 工数があり、媒体運用・制作・計測も社内で担える場合は、内製を基本にし、不足する専門領域だけを部分委託します。
- 工数はあるものの、運用・制作・計測のいずれかが不足する場合は、戦略と統制は自社に残し、不足領域を一部委託します。
- 日常運用の工数が不足していても、目標設定、承認、営業評価、権限管理を自社で担える場合は、全面委託を比較できます。
- これらの自社責任を担う担当者や承認フローがない場合は、代理店選定より先に体制整備を優先します。
全面委託でも自社に残る役割
全面委託は、広告主側の役割がなくなることを意味しません。事業目標、予算判断、商材情報の提供、広告表現の承認、営業評価、アカウントやタグの統制は、自社が主導する必要があります。
特に、広告代理店が改善施策を実行しても、LPの修正承認や営業からのリード評価が止まれば、改善サイクルは機能しません。全面委託を選ぶ場合ほど、自社の意思決定者、日常窓口、管理者権限を明確にします。
04Section候補は必須条件と加点評価を分けて比較する

必須条件の未達は提案の魅力で相殺せず、通過した候補同士で提案品質や連携力を比較します。
候補比較では、まず「発注しても統制・費用・引き継ぎ上の問題が起きにくいか」を必須条件で確認します。その後に、提案品質や類似経験などを加点評価します。提案が魅力的でも、必須条件の未達や未回答を点数で相殺しないことが重要です。
必須条件を満たさない候補は点数で補わない
以下の選定シートでは、必須条件に未回答・未達があれば、追加質問、保留、または除外を検討します。加点評価は必須条件を通過した候補の優先順位を付けるために使います。
| 評価軸 | 必須条件または加点観点 | 確認する証跡 | 追加質問 | 契約前に解消する事項 |
|---|---|---|---|---|
| 権限・統制 | 必須:自社側に管理者または必要な閲覧権限を残せる | 権限画面、アカウント一覧、役割表 | 自社管理者が操作・閲覧できる範囲は何か | 管理者、請求、タグ公開、レポート出力の担当 |
| 費用の透明性 | 必須:広告費、初期費、月次費、追加費、終了費を分けて示す | 見積書、費目定義 | 「一式」に含まれる作業と追加条件は何か | 除外作業、算定単位、上限、終了費 |
| 担当体制 | 必須:実運用担当、責任者、窓口、代替・引き継ぎ体制を明示する | 体制図、役割分担表 | 日常運用者と不在時の代替者は誰か | 担当変更時の連絡・引き継ぎ方法 |
| 終了時対応 | 必須:アカウント、タグ、レポート、素材、元データの引き継ぎを確認できる | 契約案、納品・引き継ぎ一覧 | 対象、期限、担当、費用はどうなるか | 引き継ぎ対象とアクセス整理の手順 |
| KPI・定例 | 必須:KPI定義、レポート頻度、改善提案と承認の進め方を示す | レポート見本、定例資料、議事録見本 | 数値変化を誰がいつ判断し、何を実行するか | 指標定義、営業評価の返却、エスカレーション先 |
| 提案品質・類似経験 | 加点:課題仮説、検証方法、優先順位、類似条件での経験を説明できる | 提案書、面談記録 | 自社の制約下で最初に何を検証するか | 必要な自社協力と見直し条件 |
| 改善・連携能力 | 加点:数値、要因、次施策、担当、期限をつなげて報告できる | レポート・議事録見本 | 営業評価を広告改善にどう反映するか | 定例での判断事項と責任分界 |
加点評価では提案の具体性と実行体制を見る
加点評価は、自社の最優先課題に応じて重みを変えます。たとえば計測不備が課題なら計測・統制を、制作の遅れが課題なら制作・承認の実行性を重くします。
確認したいのは、一般的な媒体説明ではなく、自社の商材、顧客、営業プロセス、計測環境を前提にした回答です。提案書には、少なくとも仮説、検証方法、判断時点、必要な自社協力が示されているかを確認してください。レポートは数値の一覧だけでなく、変動要因、次の施策、担当者、判断期限までつながることが望まれます。
認定・実績は補助情報として扱う
Google Partnersの公式情報で確認できる認定は、候補を知る補助材料にはなります。ただし、認定だけで自社の課題理解、担当体制、計測・営業連携、契約条件への適合までは判断できません。
実績を確認するときは、成果の数値だけでなく、どのような目標・前提条件で、何を実施し、どの条件では再現しにくいかを聞きます。守秘義務のため詳細を開示できない部分があっても、施策の考え方、検証方法、担当体制を説明できるかは確認できます。
リスティング広告の代理店を選ぶ場合
リスティング広告(検索連動型広告)の運用委託では、検索語句レポートの開示範囲と確認頻度を先に確認します。キーワード・除外設定・広告文の変更履歴を自社が閲覧できるか、検索意図とLPの整合まで提案に含まれるかも、候補を分ける比較点になります。Google広告とYahoo!広告など複数媒体を依頼する場合は、媒体ごとの費用・成果を分けてレポートできる体制かも確認してください。認定や運用実績は補助情報とし、自社の商材と検索需要を前提にした検証計画を説明できる会社を優先します。
05Section費用は広告費と支援費を分け、総費用で比較する

手数料率だけでなく、広告費と支援費を分け、初期から終了時までに発生し得る費目を同じ条件で比較します。
費用比較では、広告媒体へ支払う広告費と、代理店・制作・計測支援に支払う支援費を分けます。手数料率や月額だけを比べると、初期構築、制作、LP改善、計測連携、終了時の引き継ぎが見落とされるおそれがあります。
媒体数、制作量、計測・CRM/SFA連携、支援範囲、契約条件によって費用は変わります。2026年8月時点でも、公開情報だけでは同じ条件での価格比較が難しいため、相場ではなく、候補全社へ同じ依頼条件を渡した個別見積もりで比較する方法が実務的です。
費用を比較する5つの層
広告費
媒体へ支払う配信費用です。代理店への支援費と別行にし、請求主体や支払い設定も確認します。
初期構築費
監査、アカウント・キャンペーン構築、初回制作、タグ・CV設定、連携テストなどを分けて確認します。
月次運用費
日常運用、分析、レポート、定例、継続制作、LP・計測保守、ツール利用の範囲を確認します。
追加費
媒体・キャンペーン追加、制作・修正超過、緊急対応、追加実装、連携項目追加の発生条件と算定方法を確認します。
終了・引き継ぎ費
データ出力、設定説明、元データ納品、アクセス整理などを、対象・期限・担当とともに見積書へ含めます。
総費用は、初期・月次・終了時を分けて計算します。
初期総費用 = 初期構築費 + 初回制作費 + 計測・連携初期費 + その他初期費
月次総費用 = 広告費 + 月次運用費 + 月次制作費 + LP/計測保守費 + ツール費 + 追加作業費
契約期間総費用 = 初期総費用 + (月次総費用 × 契約月数) + 終了・引き継ぎ費依頼モデル別に見積条件を統一する
候補ごとに依頼内容を変えないことが前提です。下表の条件を必要に応じて具体化し、全候補へ同じ形式で提示します。
| 依頼モデル | 候補全社へそろえる条件 | 初期費として分ける見積行 | 月次費として分ける見積行 | 追加・終了費として分ける見積行 |
|---|---|---|---|---|
| 既存運用のみ | 媒体数、既存アカウント・タグ・LPの有無、広告費方針、キャンペーン数、定例頻度、契約条件 | 初期監査、設定引き継ぎ、計測確認 | 媒体運用、レポート、定例、軽微修正 | 媒体・施策追加、緊急対応、引き継ぎ |
| 新規出稿 | 対象媒体、CV地点、広告文・バナー数、タグ実装主体、LPの有無、広告費方針、契約条件 | アカウント・キャンペーン構築、CVテスト、初回制作 | 運用、レポート、定例、素材更新 | 修正超過、追加実装、媒体追加、引き継ぎ |
| 制作・LP改善あり | 新規または改修の範囲、制作物数、修正回数、LP実装主体、承認者 | LP診断・設計、初回制作、LP実装、計測テスト | 運用、継続制作、LP改善、分析・定例 | 追加ページ、修正超過、素材購入、元データ納品 |
| 計測・CRM/SFA連携あり | 利用システム、連携対象、タグ・GTMの有無、実装・保守主体、営業評価の返却方法 | 計測・連携設計、実装、テスト | 運用、連携保守、データ照合、営業評価会 | 連携項目追加、再実装、障害対応、データ出力 |
料金体系そのものの確認は、広告運用代行の手数料体系で補えます。ただし、料金体系名が同じでも、含まれる作業、制作量、定例、追加条件、終了対応が異なれば総費用は変わります。選定時は体系名より、見積書の作業範囲と除外事項を優先して確認しましょう。
06Section権限・データ・契約を分けて統制する

管理画面へのアクセス、データや制作物の扱い、終了時の引き継ぎ条件は、それぞれ別の観点で確認します。
委託後の透明性を確保するには、媒体上で誰が何を操作できるかと、契約上で誰が何を利用・引き継げるかを分けて確認します。管理画面を閲覧できることと、素材や元データを受け取れることは同じではありません。
自社が確認すべき権限・資産
Google Adsではアクセスレベルにより、閲覧、変更、請求情報、ユーザー管理などの操作範囲が異なります。発注前に、Google Adsのユーザーアクセス権限を参照しながら、自社側に残す管理者・閲覧権限と、代理店へ付与する操作権限を整理します。
タグ管理でも同様です。Google Tag Managerの権限管理では、アカウント・コンテナ単位で権限を管理できます。外部支援者に編集を依頼する場合も、自社に管理者を置き、編集・公開・承認の実行者と変更履歴の確認方法を明確にします。
確認対象は、広告アカウントの自社管理者と代替管理者、請求設定の担当、タグの編集・公開、レポートの閲覧・出力、広告素材・LP・元データの保管先です。切り替えを想定する場合は、管理アカウントとの接続関係や、解除を実行する担当も確認します。
媒体上の権限と契約上の権利を混同しない
管理画面で閲覧・編集できても、アカウント、素材、制作元データ、レポートの利用権や、終了時の納品義務が定まるわけではありません。媒体上の設定とは別に、契約書・発注書で対象、利用範囲、引き継ぎ期限、費用を確認してください。
KPIと定例会で合意すべきこと
定例会では、媒体指標、広告CV、営業評価、受注評価を混ぜずに扱います。媒体指標は表示・クリック・費用など、広告CVは問い合わせや資料請求など、営業評価は有効・無効・重複・既存顧客・商談化など、受注評価は受注や売上などを指します。
契約前に、各指標の定義、データ提供者、確認頻度、定例会で判断する事項を決めます。広告代理店が媒体データを報告し、営業がリード品質を返却し、マーケティング責任者が予算や施策の変更を判断する、という役割分担まで合意できると、数値の変動に対する対応が進めやすくなります。
通常の窓口だけでは解決できない計測障害、誤配信、審査停止などを責任者へ上げる手順は、エスカレーションとして事前に決めておきます。
契約開始前・運用中・終了時の確認事項
提案書、見積書、契約書・発注書で、業務範囲、成果物、費用、KPI、承認、権限、終了時対応の表現にずれがないかを確認します。広告の成果は運用以外に、商材、LP、承認速度、営業対応などの影響も受けるため、成果保証の有無だけでなく、未達時の改善手順と再評価条件を合意することが重要です。
広告表示や取引条件は、商材・表現に応じて確認が必要です。消費者庁の景品表示法に関する情報も参照し、表現の根拠、承認者、媒体ポリシー確認の責任分界を整理してください。著作権、個人情報、業界固有の規制、契約条項の解釈は案件によって変わるため、必要に応じて法務・情報システムなどの関係部署へ確認します。
契約ライフサイクル別の確認事項
- ✓
契約開始前
提案書・見積書・契約書で、業務範囲、成果物、費用、KPI、承認、権限、更新・解約、引き継ぎ条件を照合する。
- ✓
運用中
レポート定義、定例の判断事項、予算変更権限、改善提案の承認期限、エスカレーション先を明確にする。
- ✓
成果不振時
計測、配信設定、訴求・LP、営業評価を順に確認し、改善計画と再評価条件を記録する。
- ✓
終了・切り替え時
アカウント、タグ、レポート、素材、元データ、未使用予算、アクセス削除について、対象・期限・費用・担当を確認する。
契約、解約、引き継ぎで起こりやすい認識違いは、広告運用代行で起こりやすい失敗と注意点もあわせて確認すると整理しやすくなります。
07Section開始準備と初回レビューを完了条件で進める
選定後は、契約締結だけを開始条件にせず、権限、計測、素材・LP、請求、承認体制がそろった状態を確認してから配信を始めます。工程の所要期間は、既存資産、実装体制、社内承認、契約条件で変わるため、固定の日数ではなく完了条件から開始希望日を逆算します。
開始希望日から逆算する工程
- Step01
要件確定
主担当はマーケティング・営業です。依存:事業目標、予算方針、営業側で返却できるリード評価の確認。完了:目的、KPI、委託範囲、必須条件、開始希望日を合意し、依頼条件を確定する。
- Step02
共通依頼条件の送付
主担当はマーケティング・購買です。依存:要件確定と、候補へ提示する質問・見積条件の承認。完了:候補全社へ同じ要件、質問、見積条件を送付し、回答期限と提出物を確認する。
- Step03
提案比較・契約
主担当は評価者・購買・法務です。依存:候補の提案書、見積書、体制・権限・引き継ぎに関する回答の回収。完了:必須条件、加点評価、未解消事項を判定し、費用・責任分界・終了時対応を契約へ反映する。
- Step04
権限・計測の確認
主担当は広告主管理者、Web・情報システム、代理店です。依存:契約上の権限付与、アカウント・タグ・既存計測設定の確認、CV定義の確定。完了:自社管理者、請求の担当、タグの編集・公開権限、CVテスト、レポート閲覧を確認済みにする。
- Step05
素材・LP承認
主担当は商材・制作・法務の関係者です。依存:配信方針、訴求案、遷移先LP、表現確認の責任分界の確定。完了:広告素材、遷移先LP、表現、公開手順について必要な承認を記録し、入稿可能な状態にする。
- Step06
配信開始または切り替え
主担当は代理店と広告主です。依存:権限・計測の確認と、素材・LP承認、予算・請求設定、緊急連絡先の確定。完了:配信設定、請求、停止権限、連絡先、配信継続条件を確認し、配信開始または切り替えを実行する。
- Step07
初回レビュー
主担当はマーケティング・営業・代理店です。依存:配信開始後の媒体データ、CV計測結果、営業評価を確認できる状態。完了:計測、配信、訴求・導線、リード品質を順に確認し、次の改善策、担当者、判断時点を決定する。
初回レビューは4段階で問題を切り分ける
初期のCV数だけで委託先を評価すると、計測不備や審査、LP、営業対応に原因がある問題を見落とします。まず計測から確認し、次に配信状態、訴求・導線、営業評価へ進みます。
| 観測された問題 | 先に確認すること | 主担当 | 次の対応 |
|---|---|---|---|
| CVが少ない・ゼロ | タグ、CV定義、テスト、計測状態 | Web・情報システム・代理店 | 計測設定を修正し、テストとレポート表示を再確認する |
| 配信量が不足する | 予算、審査、配信設定、入札・対象条件 | 代理店・広告主 | 設定、対象、予算方針を見直す |
| クリックはあるがCVが弱い | 訴求、検索語句・オーディエンス、LP、フォーム | 代理店・制作・Web | 訴求と導線の仮説を立て、改善の優先順位を決める |
| CVはあるが商談化しない | 無効・重複・既存顧客、対応状況、営業判定 | 営業・マーケティング・代理店 | 判定定義、除外、ターゲット、訴求を見直す |
オーディエンスは、配信や除外に使う対象者リストです。訴求・オーディエンス・LPの改善は、広告CVと営業評価を見ながら検証します。評価時期や必要なデータ量は、広告費、媒体、商材の検討期間、営業からのデータ返却状況によって変わるため、契約前に定例日と判断条件を合意しておきましょう。
代理店切り替えでは解除前の確認を優先する
代理店を切り替える場合、旧代理店との管理アカウントのリンク解除や権限変更を先に行うと、設定によっては計測、共有設定、請求、配信継続に影響することがあります。Google Adsの管理アカウントとのリンク解除も確認し、解除前に自社管理者、CV設定、タグ、共有設定、請求、引き継ぎ対象を確認します。
代理店切り替えで先にリンクを解除しない
管理アカウントとのリンク解除が計測、共有リスト、請求、配信継続へ与える影響は設定によって異なります。旧委託先の権限変更やリンク解除の前に、確認主体、切り替え手順、配信継続の完了条件を決めてください。
08Section広告代理店選びでよくある質問
広告代理店選びでよくある質問
広告代理店へ全面委託しても、自社で担うべきことは何ですか?+
事業目標、予算判断、商材情報の提供、広告表現やLPの承認、営業によるリード評価、アカウント・タグの統制は自社に残ります。全面委託でも、自社の管理者と定例で判断する責任者を置くことが必要です。
見積もりを比較するとき、手数料率以外に何をそろえるべきですか?+
広告費、対象媒体、キャンペーン数、制作物数、LP実装主体、タグ・CRM/SFA連携の実装主体、定例頻度、契約条件をそろえます。初期費、月次費、追加費、終了・引き継ぎ費を別行で回収し、契約期間総費用で比較します。
代理店切り替えでは、旧代理店との契約終了前に何を確認しますか?+
自社の管理者権限、請求設定、タグ・CV設定、共有設定、アカウント・レポート・素材・元データの引き継ぎ対象、終了日、費用を確認します。設定によって配信や計測に影響するため、リンク解除や権限変更の前に切り替え手順を合意します。
選定条件、委託範囲、費用比較、統制・契約の確認事項を整理できたら、Web広告運用代行サービスの比較で、自社の条件に合う支援形態を比較検討してください。
広告代理店・運用代行の候補を比較する
委託範囲、費用、権限・引き継ぎ条件をそろえて比較したい場合は、Web広告運用の支援会社を確認できます。
PartnerBase Mag 編集部
デジタル発注の比較・発注準備を専門に扱う編集チーム。
デジタル発注の比較・発注準備を専門に、依頼範囲、費用、選定基準を実務で使える粒度に整理しています。
支援会社を比較する
得意領域、対応サービス、地域、実績を見ながら候補会社を絞り込めます。




