「SEOはオワコン・意味ない」は本当か?理由と実際

SEOはオワコン・意味ないと言われる背景を整理し、BtoB企業が検索需要、情報の受け皿、営業体制、代替チャネルの実績から投資の優先度を判断する方法を解説します。

執筆 PartnerBase Mag 編集部約10分

「SEOはオワコン」「広告や営業施策に予算を回すべきではないか」と迷うBtoB企業にとって、重要なのはSEOの一般的な評価ではなく、自社の顧客がどのように情報収集し、商談へ進むかです。検索流入だけを追っても、比較検討に必要な情報、問い合わせ導線、営業対応が不足していれば投資判断を誤ります。

SEO対策は一律に不要でも、すべての企業で最優先でもありません。この記事では、検索需要、情報の受け皿、営業体制、他チャネルの実績を順に確認し、SEOの優先度を3区分で判断する方法を解説します。読後には、今期から小さく試すか、先に前提を整えるか、公式情報の整備に限定するかを決められます。

検索・比較行動、情報の受け皿、営業対応、代替チャネルの状況を確認し、SEOを小さく試す、前提を整える、公式情報整備に限定するの3区分へ分ける判断図。
検索・比較行動、情報の受け皿、営業対応、代替チャネルの状況を確認し、SEOを小さく試す、前提を整える、公式情報整備に限定するの3区分へ分ける判断図。

SEOの必要性は一般論ではなく、検索行動と受け皿、営業対応、代替チャネルの実績を合わせて判断します。

01SectionSEOはオワコンではないが、全社の最優先施策でもない

SEO対策が「意味ない」と言われる場面には、異なる問題が混在しています。過去のように検索順位だけを目的にページを量産する方法が通用しにくいこと、短期間で商談を作ろうとして期待と合わないこと、検索後のサービス説明や営業対応が整っていないことは、同じ問題ではありません。

「意味ない」と感じる主な背景

SEOの成果は、検索順位や流入数だけでは判断できません。BtoBでは、顧客が課題を調べ、比較条件を整理し、社内で説明した後に問い合わせることがあります。そのため、流入後に比較・検討を支える情報があるか、問い合わせや資料請求などのCV(コンバージョン)につながるか、さらに商談化するかまで確認する必要があります。

特に、次のような状態はSEOそのものの必要性ではなく、設計や期待値の問題として切り分けるべきです。

  • 順位や公開本数だけを成果としている
  • 顧客が知りたい課題・比較条件とページの内容が合っていない
  • サービス説明、事例、費用の確認方法が不足している
  • CTA(Call To Action)である問い合わせ・資料請求への導線が弱い
  • 短期の商談創出をSEOだけで担おうとしている

Googleも、検索順位の操作を主目的にするのではなく、人に役立つ信頼できる情報を作る考え方を案内しています。有用で信頼できる、ユーザー第一のコンテンツに関するGoogleの案内は、情報の質を見直す際の確認先になります。

AI検索では予測より観測を優先する

AI検索の普及を理由に、SEOが不要になるかどうかを現時点で決めることはできません。Googleは、Google検索の生成AI機能でも、基本的なSEO、有用で独自性のある情報、クロール・インデックス可能な技術基盤が前提になると案内しています。Google検索の生成AI機能に関する最適化ガイドも確認するとよいでしょう。

表示されることは、訪問、CV、商談、受注を意味しません。重要テーマごとに、通常検索の表示・流入、サイト内での行動、商談・受注を分けて継続確認することが実務的です。AI検索への対応を詳しく確認したい場合は、LLMOとは?AI検索時代に必要な対策を参照してください。

検索・比較行動、回答できる情報、問い合わせ後の受け皿、営業対応、継続できる体制。この5つがそろうほど、SEOを試す優先度は高まります。

検索・比較行動、回答できる情報、問い合わせ後の受け皿、営業対応、継続できる体制。この5つがそろうほど、SEOを試す優先度は高まります。

02Section5分で決める:SEOの優先度を3区分で判断する

検索・比較行動の兆候と、情報・導線・営業対応の準備状況から、SEOの優先度を3区分に分ける判断フロー。
検索・比較行動の兆候と、情報・導線・営業対応の準備状況から、SEOの優先度を3区分に分ける判断フロー。

検索需要の有無だけで決めず、回答できる情報、問い合わせ後の対応、代替チャネルの実績まで確認して着手範囲を決めます。

最初に決めるべきことは、「SEOをやるか、やらないか」ではなく、自社が今どの状態にあり、何から着手すべきかです。検索・比較行動が未確認であることを、検索需要がないことと扱わない点が重要です。

ここでいう有効CVとは、資料請求や問い合わせなどのCVのうち、対象顧客・課題・導入条件など、自社が商談対象とする条件を満たすものです。また、指名検索とは、会社名・製品名・サービス名などを含む検索を指します。

判断項目今期から小さく試行前提整備後に開始SEOは最低限の公式情報整備に限定
置く条件検索・比較行動の兆候があり、回答できる知見、サービスページ、CTA、営業対応を用意できる検索の兆候はあるが、需要確認、監修、受け皿、計測、営業連携の一部が不足している。需要自体が未確認の場合も含む需要確認後も検索・比較行動の兆候が乏しく、紹介・パートナー・既存顧客などの代替経路で有効CV、商談、受注を確認できる
最初に行うこと一次情報を出せる1〜2テーマで、課題解説と比較支援、サービス接続を試す顧客の質問、対象顧客、導入条件、事例、CTA、案件記録の不足を整えるサービス概要、対象顧客、導入条件、費用確認方法、事例、問い合わせ方法を整える
並行して優先すること短期商談が必要なら、広告、既存顧客施策、営業施策を併用する営業質問、失注理由、顧客ヒアリングで需要仮説とテーマ候補を集める代替チャネルごとの有効CV、商談化、受注、失注理由、営業工数を記録する
見直し条件表示、流入、CV、商談のどこで止まるかを確認し、需要・受け皿・営業対応を見直す限定テーマで検索行動の兆候、回答できる情報、受け皿、責任者がそろう顧客質問、失注理由、検索結果、指名検索に変化があり、検索ニーズの兆候が現れる

この表は点数の合計で結論を出すものではありません。受注価値、販売リードタイム、営業対応件数、代替チャネルの実績も踏まえ、需要確認に応じて判断を更新してください。

03Section検索需要は、ツールの有無にかかわらず確かめる

検索ボリュームが見つからない、またはSearch Consoleのデータが少ないからといって、すぐにSEOを限定すべきとは限りません。少数でも比較や導入に近い質問なら検証対象になり得ますし、反対に検索数が多くても自社が答えられず、商談につながらないテーマなら優先度は上がりません。

Search Consoleは、Google検索でのクエリ、ページ別の表示回数、クリックなどを確認するツールです。既存サイトがある場合は、Search Consoleのパフォーマンスレポートを確認材料にできます。一方で、データが少ない企業は営業や顧客との接点から始めます。

検索需要を確かめる5段階

  1. Step01

    顧客の言葉を集める

    データがある企業は、商談メモ、問い合わせ履歴、失注理由から課題語・カテゴリ語・比較語・導入条件語を集めます。データが少ない企業は、営業・CS担当に直近で受けた質問を聞き、既存顧客には導入前に何を調べたかを確認します。社内用語ではなく、顧客が使った表現を残します。

  2. Step02

    テーマを検討段階ごとに分ける

    集めた言葉を、課題理解、比較・選定、導入条件、費用確認、指名確認に分けます。既存データがある場合は、表示や問い合わせにつながったページとも照合します。広すぎる一般語だけで判断せず、商材との接続を確認します。

  3. Step03

    検索結果を観察する

    代表的な語句を実際に検索し、公式サイト、比較ページ、専門メディア、広告のどのような情報が並ぶかを確認します。順位だけでなく、検索者が求める情報の形式や比較軸を把握し、自社が回答できるテーマに絞ります。

  4. Step04

    数値と推移を補助的に確認する

    Search Consoleがあればクエリ・ページ別の表示とクリックを確認します。関連語はキーワードプランナーで、用語の相対的な推移や季節性、地域差はGoogle Trendsで補助的に確認できます。詳しくはキーワードプランナーの利用方法、Google Trendsの使い方を参照してください。

  5. Step05

    回答可能性と受け皿を確認する

    事例、導入条件、比較軸、専門家の監修、サービスページ、問い合わせ導線を棚卸しします。検索の兆候があっても、正確に答えられる情報や対応責任者がいなければ、先に前提を整えます。

キーワードプランナーの推定値やGoogle Trendsの相対的な関心は、案件数や受注見込みを保証するものではありません。営業質問、失注理由、顧客ヒアリング、検索結果、既存データを突き合わせ、需要仮説を更新するために使います。

04Section成果が出ない理由は、事業条件と実行上の問題を分ける

SEOの表示、クリック、CV、商談、受注の各段階で課題を確認し、改善・限定・計測整備へ分岐する診断図。
SEOの表示、クリック、CV、商談、受注の各段階で課題を確認し、改善・限定・計測整備へ分岐する診断図。

SEOの成果不振は、検索需要の不足なのか、ページ・導線・営業連携・計測の課題なのかを段階別に確認します。

SEOの優先度を下げやすいのは、顧客がほとんど検索せず、紹介・入札・パートナー経由が中心で、代替経路が安定して商談と受注を作れている場合です。また、短期の商談創出だけが最優先で、営業対応にも余力がない状況では、SEOの範囲を限定する判断が合理的なことがあります。

一方、テーマの選び方、技術基盤、ページ内容、問い合わせ導線、営業連携、計測の不備は改善できる可能性があります。まずは検索から商談までのどこで止まっているかを確認してください。

成果不振を切り分ける観点

表示が少ない

Search Consoleのクエリ・ページ、インデックス状況、検索結果、顧客質問を確認します。需要やテーマのずれを見たうえで、技術的な問題、情報の不足、テーマの絞り込みを見直します。

表示はあるがクリックされない

検索語と検索意図、検索結果に並ぶページ形式、タイトルや導入部を確認します。比較条件や対象読者が伝わっていない場合は、内容と訴求を修正します。

流入はあるがCVが少ない

対象ページの読者とCTAの整合、サービスページ・事例への導線、フォームの負荷を確認します。CVは、資料請求や問い合わせなどサイト上で獲得したい行動です。

CVはあるが商談化しない

有効CVの定義、流入テーマ別の案件品質、営業の初回対応、失注理由を確認します。対象条件の明示、フォーム設問、営業フォロー、テーマ配分を調整します。

データがなく判断できない

フォーム、営業ヒアリング、案件台帳に、流入経路、参考にしたページ、商談化、受注、失注理由を残します。識別できない案件は判定不能として扱います。

05SectionSEO・広告・比較プラットフォーム・展示会・アウトバウンドを目的別に組み合わせる

SEOを他チャネルと二者択一にすると、短期の商談獲得と中長期の情報整備を混同しやすくなります。媒体費だけでなく、制作、営業対応、イベント準備、掲載条件などを含む総費用と、営業が対応できる件数を共通の軸で比べます。

比較軸SEO広告比較プラットフォーム展示会・セミナーアウトバウンド
狙う検討段階課題理解から比較・指名確認まで検索・閲覧時の獲得を中心に確認比較・選定段階を中心に確認認知、関係構築、商談化を確認対象企業への接点づくりを確認
商談化までの時間テーマ・受け皿・販売リードタイムに応じて確認配信開始後の反応と案件成熟を分けて確認掲載条件と案件品質を確認開催準備から追客まで含めて確認対象抽出、接触、追客を含めて確認
総費用診断、制作、監修、分析、社内工数広告費、制作、運用、営業工数掲載費、掲載情報整備、営業工数出展・開催費、制作、移動、追客工数リスト、制作、営業工数、ツール
営業が対応できる件数問い合わせ量と案件品質を確認予算増による増加分も含めて確認案件条件と対応負荷を確認名刺・参加者への追客余力を確認対象件数と追客体制を確認
商談化・受注の確認テーマ・ページ・案件IDで確認キャンペーン・案件IDで確認掲載経路・案件IDで確認イベント・案件IDで確認施策・案件IDで確認
停止時の影響情報資産の更新停止と接点減少を確認配信停止後の接点変化を確認掲載停止時の比較接点を確認開催しない期間の接点を確認接触活動停止時の新規接点を確認
計測上の制約複数接点や販売リードタイムを考慮クリックだけで商談寄与を判断しない掲載条件・接点定義を確認オフライン接点の記録が必要接触と商談化の記録が必要

短期の商談が最優先なら、広告、アウトバウンド、既存顧客への施策を先行し、SEOはサービスページや比較支援ページなど営業でも使える範囲に絞る方法があります。比較検討の情報不足が課題なら、SEOページ、比較プラットフォーム上の情報、営業資料、事例の説明をそろえることが有効です。中長期の情報整備が目的なら、顧客質問を起点に、一次情報を出せるテーマから蓄積します。

比較プラットフォームの掲載条件や費用、広告費、展示会費は、商材、契約条件、支援範囲、市場環境によって変わります。チャネルごとの有効CV、商談、受注、営業工数を同じ定義で確認してください。

AI検索の表示と商談成果を混同しない

AI検索向けの表示を確認できる環境では、テーマ群ごとの補助指標として使えます。Search Consoleの生成AI検索向けパフォーマンスレポートで、利用可否や確認できる指標を確認してください。レポートの有無だけを、SEOの開始・停止条件にはしません。

表示回数は、サイト訪問、CV、商談、受注を示す数値ではありません。通常検索の表示・クリック、サイト内行動、案件データを分け、同じ期間・同じ対象テーマで確認します。AI検索の表示だけを理由に、SEO投資の拡大や停止を決めないことが重要です。

表示回数は、サイト訪問、CV、商談、受注を示す数値ではありません。通常検索の表示・クリック、サイト内行動、案件データを分け、同じ期間・同じ対象テーマで確認します。AI検索の表示だけを理由に、SEO投資の拡大や停止を決めないことが重要です。

06Section費用は外注費ではなく、最小検証の総費用とROIシナリオで考える

外部費用、社内工数、ツール費を総投資額にまとめ、有効CVから商談・受注・想定粗利へつなげてROIを確認する図。広告や紹介起点でSEOコンテンツを読んだ案件は参考寄与として分ける。
外部費用、社内工数、ツール費を総投資額にまとめ、有効CVから商談・受注・想定粗利へつなげてROIを確認する図。広告や紹介起点でSEOコンテンツを読んだ案件は参考寄与として分ける。

ROIは外注費だけでなく社内工数も含め、自然検索による初回獲得と他チャネル起点のコンテンツ閲覧を分けて確認します。

SEOの費用は、支援会社への委託費だけでは把握できません。初期費用には現状診断、計測設計、技術改善、テーマ・ページ設計が含まれます。継続費用には企画、制作、編集、専門監修、分析、改善があり、共通費にはツール、社内確認、営業・CS連携、案件記録、外部支援が含まれます。

最初から対象範囲を広げるより、一次情報を出せる1〜2テーマ群で最小検証を行うほうが、需要・受け皿・営業連携の課題を確認しやすくなります。

最小検証で確認する役割

最小検証で確認する役割

事業責任者

対象顧客、優先テーマ、投資目的、販売リードタイム、継続・縮小の判断基準を決めます。

営業・CS担当

顧客質問、失注理由、有効CVの条件、初回対応で得た情報を提供し、案件評価を担います。

監修者

導入条件、比較軸、制約、事例などの正確性を確認し、自社として答えられる情報を整理します。

制作・分析担当

ページ設計、制作、計測、テーマ別の表示・流入・CV確認を行い、改善仮説をまとめます。

SEO寄与を重複計上しない

ROIは、投資に対してどれだけ粗利の見込みがあるかを確認する考え方です。自然検索による初回獲得と、広告・紹介・展示会などを起点に、その後SEO対象コンテンツを読んだ案件は分けて記録します。

同じ案件を有効CV、商談、受注に重複計上しないことが原則です。他チャネル起点でコンテンツを読んだ案件は、情報提供や営業支援への寄与を確認する参考集計とし、自然検索による初回獲得のROIには加算しません。Search ConsoleとGoogle Analyticsを併用すると、検索結果での露出とサイト内行動を分けて確認できますが、商談・受注はCRMまたは案件台帳で確認します。詳細はSearch ConsoleとGoogle Analyticsデータの併用に関するGoogleの案内を参照してください。

費用相場、固定的な回収期間、最終接点だけで投資判断をしないでください。費用は支援範囲、社内工数、営業連携、計測環境で変わります。また、最終接点だけでは比較・検討段階での情報提供や、広告・紹介など他チャネルの寄与を見誤ることがあります。

費用相場、固定的な回収期間、最終接点だけで投資判断をしないでください。費用は支援範囲、社内工数、営業連携、計測環境で変わります。また、最終接点だけでは比較・検討段階での情報提供や、広告・紹介など他チャネルの寄与を見誤ることがあります。

ROIは、低位・基準・高位の前提を置いて比較します。数値がない項目は推測で確定せず、「未確認」と記し、確認後に更新してください。

項目・計算式低位シナリオ基準シナリオ高位シナリオ前提値の出所・確認日
有効CV数入力入力入力GA4、CRM、案件台帳など
商談化率入力入力入力CRM、案件台帳など
受注率入力入力入力CRM、案件台帳など
想定受注件数 = 有効CV数 × 商談化率 × 受注率計算計算計算上記入力値
平均受注額入力入力入力受注実績、見積実績
粗利率入力入力入力経理、事業管理データ
想定粗利 = 想定受注件数 × 平均受注額 × 粗利率計算計算計算上記入力値
外部費用入力入力入力見積書、契約書
制作・監修・営業連携を含む社内工数入力入力入力工数記録、社内原価
ツール費入力入力入力請求書、利用明細
総投資額 = 外部費用 + 社内工数 + ツール費計算計算計算上記入力値
ROI = (想定粗利 − 総投資額)÷ 総投資額計算計算計算総投資額が未確定なら算出しない

07Section販売リードタイムに合わせて、継続・改善・縮小を判断する

BtoBでは、問い合わせから受注までに時間がかかることがあります。受注だけを早期の判断材料にすると、改善余地のあるページやテーマを早く止めすぎるおそれがあります。開始前の状態をベースラインとして残し、同じテーマ群、ページ群、CTA、案件群を継続して比較します。

KPI(重要業績評価指標)は、途中経過を確認するための指標です。Google Analytics 4(GA4)では、資料請求や問い合わせなどの重要行動をキーイベントとして記録できます。GA4のキーイベントに関する案内を確認し、自社のCV定義とそろえてください。

販売リードタイムに沿ったレビュー

初期:技術・計測・検索表示

対象ページの公開・改修状況、計測の発火、インデックス、検索での表示を確認します。公開前や改修前を比較対象にし、技術的な問題、計測漏れ、テーマ不一致を切り分けます。

中間:対象テーマの流入・CTA・CV

表示・クリック、対象ページへの流入、CTAクリック、CVを確認します。検索意図、ページ内容、サービス接続、フォーム、比較情報を見直します。

事業成果:有効問い合わせ・商談・受注・失注理由

CRM(営業案件・顧客情報を管理する仕組み)または案件台帳で、有効CV、商談化率、受注率、粗利、失注理由を確認します。販売リードタイムを踏まえた成熟時点で評価します。

複数の接点を評価する場合、GA4のアトリビューションは参考情報になりますが、売上の確定配分や因果関係そのものではありません。GA4のアトリビューション設定を確認しつつ、営業記録や失注理由と合わせて判断します。

計測環境が整っていない場合でも、フォームに任意の流入経路・参考ページの記入欄を設け、営業初回ヒアリングと案件台帳で同じ項目を記録することはできます。記録できない案件は「不明」とし、成果がなかった案件として扱わないことが大切です。

08SectionSEOを拡大しない場合も、公式情報と代替チャネルを検証する

SEOを大きく実施しないことが、常に機会損失とは限りません。紹介、パートナー、入札、既存顧客、広告、営業活動が安定して機能し、検索・比較行動の兆候が乏しい場合は、限られた人員と予算を他施策へ配分する判断があります。

ただし、SEOを見送ることと、公式サイトを放置することは別です。紹介後や指名検索時に、顧客がサービス内容や導入条件を確認できなければ、他チャネルで得た接点も商談につながりにくくなります。

SEOを拡大しない場合の確認項目

  • ✓

    サービス概要、対象顧客、提供範囲を公式サイトで確認できる

    紹介後や指名検索後に、何を提供する企業かを理解できる状態にします。

  • ✓

    導入条件、進め方、制約、費用の確認方法が分かる

    公開情報だけで比較しにくい条件は、見積もりや個別確認が必要なことを明示します。

  • ✓

    事例、実績、専門性を確認できる

    守秘義務などで詳細を出せない場合も、開示できる範囲で判断材料を用意します。

  • ✓

    問い合わせ方法と、問い合わせ後の対応担当が決まっている

    導線だけでなく、営業対応の遅れや案件記録の欠損も確認します。

  • ✓

    代替チャネルの有効CV、商談、受注、失注理由、営業工数を同じ定義で記録している

    顧客質問や検索結果に変化があれば、検索需要の確認を再実施します。

SEOを再開するサインは、顧客から同じ質問が増える、失注理由に情報不足が現れる、比較・導入条件に関する検索結果が増える、指名検索やサービスページへの流入に変化が出る、といった状況です。その際は、いきなり大規模に拡大せず、検索需要の確認からやり直し、1〜2テーマの検証へ戻ります。

SEOの必要性を判断するよくある質問

AI検索があるならSEOは後回しにしてよいですか?+

AI検索だけを理由に後回しと決めるのではなく、顧客の検索・比較行動、公式情報の受け皿、営業対応、通常検索の表示・流入・案件成果を確認します。AI検索での表示を確認できる場合も、訪問や商談とは別の補助指標として扱います。

検索ボリュームが小さいテーマは優先しなくてよいですか?+

一律には決められません。少量でも、比較や導入に近く、受注価値があり、自社が具体的に答えられるテーマなら検証対象になります。検索ボリュームだけでなく、営業質問、失注理由、検索結果、受け皿、商談化の可能性を合わせて判断します。

短期の商談目標がある場合、SEOは実施しないほうがよいですか?+

短期目標が強い場合は、広告、アウトバウンド、既存顧客施策などを先行する選択肢があります。そのうえで、営業でも使うサービスページ、比較支援ページ、FAQなどにSEOの範囲を絞って並行するかを、営業対応力と総費用を踏まえて決めます。

SEOの判断は、「オワコンかどうか」ではなく、顧客の検索・比較行動と、自社がその疑問に答え、商談へつなげられる状態にあるかで決まります。検索行動と受け皿、営業対応がそろうなら小さく試し、不足があれば前提を整え、代替チャネルが機能しているなら公式情報整備に限定する――この3区分を、顧客の変化と案件データに合わせて見直してください。

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SEOを試行・改善する判断になった場合は、必要な支援範囲や体制を整理したうえで比較できます。

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PartnerBase Mag 編集部

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