SEO会社の選び方|比較ポイントと発注前の確認事項

SEO会社の選び方を、依頼条件の整理、提案・実績・費用の比較、契約前の権限確認、発注後の評価設計まで実務順に解説。発注・再提案・保留を判断するための確認ポイントを紹介します。

執筆 PartnerBase Mag 編集部約12分

SEO会社の比較は、実績や月額を並べる前に、「何をどこまで任せ、自社が何を担うか」をそろえることから始まります。問い合わせ・資料請求・商談予約といったCV(コンバージョン:サイトで増やしたい行動)を定め、公開や開発の体制まで含めて依頼条件を整理しなければ、提案内容も見積もりも横並びで比べにくくなります。

本記事では、外注の適性判断から共通提案依頼、候補比較、費用・契約・開始後の評価までを順に解説します。候補各社を共通条件で比較し、発注・再提案・保留を判断できる状態を目指しましょう。

SEO会社の選定を、要件整理、共通条件での提案依頼、比較評価、契約確認、発注判断の順に示した流れ図。
SEO会社の選定を、要件整理、共通条件での提案依頼、比較評価、契約確認、発注判断の順に示した流れ図。

SEO会社選びは、候補探しの前に依頼範囲と自社の役割を整理し、同じ条件で提案を比較することが基本です。

01SectionSEO会社を比較する前に、外注・内製・役割分担を整理する

SEO会社の選定は、SEOを目的にしないことが出発点です。自然検索からどのような見込み顧客を獲得したいのか、そのために不足しているのが分析、制作、実装、計測、社内の意思決定のどれなのかを切り分けます。

まずは選定の進め方を固定する

進める順番は、要件整理→共通条件での提案依頼→比較表での評価→契約・権限確認→発注判断です。先に候補会社を探し始めると、各社の得意領域に合わせて依頼内容が変わり、比較の基準がぶれやすくなります。

自社で保持すべき役割は、事業目標と有効なCVの条件を決めること、商材情報の事実確認、最終承認、アカウントの所有・管理責任です。一方で、課題分析、優先順位付け、企画・制作、技術要件の整理、計測設計などは、不足している部分を外部支援の対象として検討できます。

5つの条件で、先に整えるべきことを判断する

CV・計測、公開・承認、CMS・開発、分析・企画、制作量の5条件から、整備すべき体制と外部支援の範囲を考える判断フロー。
CV・計測、公開・承認、CMS・開発、分析・企画、制作量の5条件から、整備すべき体制と外部支援の範囲を考える判断フロー。

5つの条件を順に確認すると、先に自社で整えるべき体制と、SEO会社へ依頼する範囲を分けて考えられます。

次の順に確認してください。これは外注と内製の優劣を決めるものではなく、外部に依頼する成果物と、自社で先に整える体制を分けるための判断フローです。

  1. CV・計測:自然検索で増やしたいCVと、営業上「有効」とみなす条件が決まっているかを確認します。未定なら自社で候補を決め、計測設計・設定確認を初期支援に含められるかを確認します。
  2. 公開・監修・承認:専門監修者、CMS(Webサイトを更新・管理する仕組み)の公開担当者、最終承認者と期限が決まっているかを確認します。未定なら、まず体制整備を進めるか、外注範囲を調査・設計中心に限定します。
  3. CMS・開発実装:改修窓口、実装担当、テストと公開の手順があるかを確認します。実装が別会社や社内開発の担当なら、SEO会社には要件整理までを依頼するのか、実装支援まで依頼するのかを分けます。
  4. 分析・企画:検索データを読み、課題仮説と施策の優先順位を継続して作れるかを確認します。ここが不足し、公開・承認体制があるなら、外部の分析・伴走支援を活用しやすい状態です。
  5. 制作量:必要な記事改善や新規制作を、執筆・編集・監修・入稿まで品質と期限を保って実行できるかを確認します。制作量だけが課題なら、企画・編集・制作を外部に担ってもらい、自社は専門監修と承認を担う役割分担が考えられます。

Search Console・GA4・CMSの管理者が不在、または公開・開発の責任者と期限が決まっていない場合は、候補の評価点を付ける前に、担当者と整備期限を決めることが重要です。支援範囲を整理できたら、比較対象となるサービス内容はSEOサービスの比較ページで確認できます。

02Section候補各社への提案依頼は、共通条件でそろえる

候補会社ごとに渡す情報が異なると、提案内容だけでなく見積もりに含まれる範囲も異なります。同じ条件で依頼し、対象外業務や自社側の作業を明らかにすることが、比較の前提です。

目的・CV・評価指標を先に決める

目的は「自然検索流入を増やす」だけで終わらせず、「専門テーマの記事から資料請求につなげたい」のように、事業上の課題と結び付けます。CVに至るためのボタンや案内はCTA(行動を促す導線)、途中経過を見る指標はKPI(重要な途中経過を確認する指標)と呼ばれます。

たとえば、LP(資料請求や問い合わせなど特定の行動を促すページ)への遷移、CTAの到達、フォーム開始をKPIとして確認し、最終的には問い合わせや資料請求をCVとして扱う設計です。Google Analyticsでは、重要な行動をキーイベントとして設定・分析できます。CVの定義と計測方法を、費用や成果の評価前提としてそろえておきましょう。

SEO支援の範囲は、サービス名ではなく実務で比較する

SEOでは、クロール・インデックス(検索エンジンがページを見つけ、内容を確認し、検索結果に登録する流れ)への対応、コンテンツ、情報設計、導線、計測が相互に関係します。Google 検索の SEO スターターガイドも、検索エンジンが内容を把握しやすい状態と、利用者に役立つ情報を整える観点を示しています。

SEO支援で比較する主な範囲

戦略・調査

現状分析、検索ニーズや競合の確認、課題仮説、KPI案、施策ロードマップ。調査だけか、実行計画まで含むかを確認します。

技術的な改善

クロール・インデックス、サイト構造、技術上の阻害要因の確認、改修要件の整理、実装支援。調査・要件整理・実装・テストの実施主体を分けます。

コンテンツ・既存記事改善

テーマ設計、構成、執筆、編集、専門監修、既存記事の改善、入稿。記事本数ではなく、監修・修正・公開までの範囲を確認します。

CV導線・計測の改善

CTA、LP、フォーム、関連ページ導線、計測イベントの確認。CV定義と営業上の有効条件を誰が決めるかも明確にします。

分析・運用

Search Console・GA4の分析、定例会、レポート、改善提案、進行管理。報告の頻度だけでなく、会議で何を決めるかを確認します。

各範囲は「対象範囲」「成果物」「頻度」「実施主体」「対象外業務」の5点で比較します。たとえば「技術SEO支援」という名称だけでは、改修要件の提示までなのか、実装・テスト・公開まで含むのかは判断できません。

共通提案依頼に入れる項目

候補各社には、次の内容を同じ形式で渡します。数値や権限状況が未整備の場合は空欄にせず、「初期支援で整備したい確認事項」として記載してください。タグ管理ツール(計測用タグを、サイトのソースコードを都度直接編集せず管理する仕組み)の利用状況も対象です。

  • 対象と目的:対象サイト、商材、対象市場、主な顧客像、SEOで解決したい課題、重視するCV
  • 現状と計測環境:自然検索の現状、主要ページ、既存施策、Search Console・GA4・タグ管理ツール・CMSの利用状況と権限状況
  • 依頼範囲と自社体制:初期調査、技術改善、既存記事改善、制作、CMS入稿、開発支援、分析の希望範囲。監修者、公開者、開発窓口、最終承認者、対応可能な頻度
  • 見積もりと提案の条件:初期調査、月次支援、コンテンツ、CMS入稿、開発・改修、ツール、追加対応を分けた見積もり。課題仮説、優先順位、成果物、実施主体、評価方法、対象外業務、前提・注意点の記載
  • 日程:提案提出期限、選定会議日、開始希望時期

このテンプレートを渡したうえで、「当社の課題仮説をどのデータと対象ページで検証するか」「自社・支援会社・開発会社の役割を成果物単位で示せるか」を確認すると、比較しやすい提案になりやすくなります。

03SectionSEO会社は6つの比較軸を同じ基準で見る

SEO会社を支援範囲、実績・提案、実行体制・自社工数、費用、計測・見直し、契約・資産管理の6軸で比較する図。
SEO会社を支援範囲、実績・提案、実行体制・自社工数、費用、計測・見直し、契約・資産管理の6軸で比較する図。

6つの比較軸を固定し、自社の課題に応じて重視度を変えると、候補ごとの印象に左右されにくくなります。

比較軸を増やしすぎると、候補ごとの印象に引っ張られます。以下の6軸に固定し、自社課題に応じて重視度を変える方法が実務的です。

支援範囲を確認する

1つ目は支援範囲です。対象ページ、成果物、頻度、実施主体、対象外業務をそろえて見ます。「コンテンツ支援」「コンサルティング」といった名称だけでは、企画から公開までのどこを誰が担うかは判断できません。

実績・提案と実行体制を確認する

2つ目は実績・提案、3つ目は実行体制・自社工数です。実績は自社に近い条件での課題と施策範囲を確認し、提案は課題仮説から評価方法までがつながっているかを見ます。同時に、担当者、監修、公開、開発、承認の責任分界と、遅延時の調整方法も確認します。

費用・評価・契約を確認する

残る3軸は、費用、計測・見直し、契約・資産管理です。費用は金額だけでなく含有・除外範囲と自社工数を、評価はKPIとレビュー・見直し方法を、契約は権限・データ・制作物・再委託・解約条件を見ます。

この6軸はすべて同じ比重とは限りません。たとえば開発実装が滞っているなら体制と実装範囲を、CV計測が未整備なら計測設計を、規制や情報管理の要件があるなら契約・資産管理を、必須条件として重く扱います。

04Section実績と提案の質は、根拠と実行可能性で確認する

事例の数値や提案資料は、見栄えではなく条件と実行可能性で読みます。順位、流入、CVを同じ成果として扱わず、何をどのように測ったのかを確認することが重要です。

実績は開始時の課題と外部要因をセットで見る

実績を確認する際は、少なくとも次の要素をセットで聞きます。

  • 支援開始時の課題と、改善を妨げていた条件
  • 対象サイト・対象ページと、BtoB商材の専門性、検討期間、対象市場
  • 調査、制作、改修、導線、計測のうち、実施した施策範囲
  • 比較期間と、顧客側が担った監修・公開・開発などの役割
  • CVの定義、計測方法、広告・季節性・サイト改修などの外部要因

Search Console のパフォーマンス指標では、クリック、表示回数、CTR、平均掲載順位を確認できます。ただし平均掲載順位は集計条件で見え方が変わるため、順位だけで支援の質を判断するのは適切ではありません。対象ページ、検索語句、期間、CV定義までそろえて確認します。

非公開事例の場合も、社名の開示可否だけで判断する必要はありません。匿名化された範囲でも、開始時の課題、施策範囲、顧客側の役割、評価条件を説明できるかを確認しましょう。

提案は課題仮説から評価方法までつながっているかを見る

提案書では、施策の数ではなく、次の流れが一貫しているかを確認します。

現状把握 → 課題仮説 → 優先順位 → 対象ページ → 実施主体 → 成果物 → 評価方法 → 前提・注意点

たとえば、既存記事の改善を提案する場合には、なぜそのページを優先するのか、構成改善・専門監修・CMS入稿のどこまでを誰が担うのか、どの検索指標とCVで変化を確認するのかが説明されている必要があります。自社の監修や開発対応が遅れた場合の影響、実施しない施策とその理由まで確認できると、実行時の認識差を減らせます。

順位や短期成果だけを強調する提案は、追加確認する

施策内容、対象ページ、前提条件、注意点、測定方法を説明しない提案は、そのまま比較評価に入れず確認保留にします。Googleは、検索システムや利用者を欺いて検索結果で目立たせようとする手法をスパムとして扱っています。Google 検索のスパムに関するポリシーとの関係を含め、何を行い、なぜ行い、どう評価するのかを説明できるか確認してください。個別施策がポリシーに抵触するかどうかは、施策内容と対象ページを確認したうえで判断します。

ここで確認した実績の前提と提案の根拠は、次の比較表の「実績・提案の根拠と透明性」へ転記します。

05Section候補を必須条件・比較評価項目・確認保留で判定する

必須条件の確認、比較評価、確認保留の記録を経て、発注・条件付き再提案・保留・見送りを判断するフロー。
必須条件の確認、比較評価、確認保留の記録を経て、発注・条件付き再提案・保留・見送りを判断するフロー。

発注可能かを決める必須条件と、候補間の優先順位を決める比較評価は分けて扱います。未回答は質問・担当者・期限を付けて確認保留にします。

最終判断では、発注可能かを決める条件と、候補間の優先順位を決める評価を混ぜないことが重要です。まず必須条件を確認し、そのうえで比較評価項目を見ます。

必須条件を先に確認する

必須条件は、必要な支援範囲に対応できること、主担当と責任分界が明確であること、費用と対象外業務を確認できること、アカウント・データを自社で管理できること、契約・解約・再委託条件を確認できることです。

ポイント

必須条件の未充足は評価点で覆さず、未回答は確認保留として扱います。

区分・確認項目確認する根拠候補A候補B候補C
必須:必要な支援範囲対象業務・対象外業務・実施主体を提案書と見積書で照合確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠
必須:主担当と責任分界戦略、制作、技術、進行管理、自社側担当と承認期限確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠
必須:費用の透明性費用区分、追加費用の発生条件、除外範囲確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠
必須:アカウント・データ管理所有者、管理者、付与権限、終了時の削除・引継ぎ確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠
必須:契約・解約・再委託条件契約期間、更新、解約、再委託、個人データの扱い確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠確認済み/要確認/未充足・根拠
評価:実績・提案の根拠と透明性開始時課題、施策範囲、対象ページ、CV定義、優先順位、評価方法、注意点評価・根拠メモ評価・根拠メモ評価・根拠メモ
評価:実行体制と自社工数担当者、監修・公開・開発の役割、会議で決める事項、引継ぎ評価・根拠メモ評価・根拠メモ評価・根拠メモ
評価:費用の比較可能性成果物、頻度、実施主体、対象外業務、追加対応条件、自社工数評価・根拠メモ評価・根拠メモ評価・根拠メモ
評価:計測・見直し設計ベースライン、KPI、レビュー、未達時の切り分けと見直し手順評価・根拠メモ評価・根拠メモ評価・根拠メモ
確認保留質問/自社担当者/回答期限/期限後の判断記入記入記入

確認保留は、質問・担当者・期限まで記録する

回答がない項目を自動的に0点とすると、単に説明が不足しているのか、対応できないのかを区別できません。「CMS入稿の実施主体と含まれる回数」「技術改修で要件整理・実装・テストのどこまでを含むか」「再委託先が扱う情報」のように質問を具体化し、自社の確認担当者、回答期限、期限後に再提案・保留・見送りのどれにするかを記録します。

選定会議では、必須条件を満たす候補だけを比較評価し、根拠資料と確認日を残します。出力は「発注」「条件付き再提案」「保留」「見送り」の4つにし、条件付き再提案には回答内容と期限を設定します。

06Section費用は月額ではなく、支援範囲と総負担で比較する

SEO支援の費用は、対象サイト、支援範囲、実装体制、成果物、頻度、契約条件で変わります。公開情報だけでは同じ条件で比較しにくいため、月額や記事本数だけではなく、何を誰がどこまで担うかをそろえた個別見積もりで確認します。

見積もりは費用区分ごとに含有・除外を確認する

見積もりは、金額だけでなく、各費用区分で誰が何を担い、どこから追加対応になるのかを分けて確認します。候補各社へ共通の区分で確認することで、月額や記事本数だけでは見えにくい自社工数や別途対応を比較できます。

費用区分比較する単位候補各社へ確認すること
初期調査調査対象、診断資料、課題仮説、KPI案、ロードマップ調査のみか、優先順位と実行計画まで含むか。計測・権限整理を初期支援に含められるかを確認する。
月次支援分析、定例、レポート、改善提案、進行管理の成果物と頻度会議回数だけでなく、担当者、報告内容、宿題の管理、次回までの実行支援を確認する。
コンテンツ企画、構成、執筆、編集、専門監修、既存記事改善、画像記事本数ではなく、修正、監修、公開までの範囲と各工程の実施主体を確認する。
CMS入稿入稿、プレビュー、公開予約、公開、差し戻し対応支援会社・自社のどちらが担当するか、必要な権限、含まれる対応回数、公開責任者を確認する。
開発・改修技術調査、要件整理、実装、テスト、公開対応調査・要件整理と実装を分け、開発会社を含む責任分界、別途対応となる条件、承認手順を確認する。
ツール分析、計測、検索状況の確認などに用いるツール利用するツール、費用負担者、アカウント所有者、契約終了後の利用・引継ぎ条件を確認する。
追加対応追加ページ、仕様変更、緊急対応、会議追加、対象範囲の拡大追加費用が発生する条件、事前承認の要否、対応範囲の変更手順を確認する。
自社工数商材情報の提供、監修、承認、CMS公開、開発調整、会議参加担当者ごとの作業内容、必要な対応頻度、承認期限、社内で対応できない場合の代替手段を確認する。

総負担は外注費だけで見ない

総負担は、外注費に加えて、監修、素材提供、承認、CMS公開、開発調整に必要な自社工数も含めて比較します。自社工数は、担当者ごとの対応時間に社内の換算単価を掛けて把握できます。ただし、費用対効果を固定的な売上予測だけで判断するのは避けます。

Google Analytics のキーイベントを参考に、問い合わせや資料請求などの重要な行動を評価対象として定義し、検索流入とサイト内行動を分けて確認します。CV定義の変更、計測変更、広告、商材変更などがある場合は、レビュー時に記録して解釈を分けることが必要です。

評価設計も見積もり比較の条件に入れる

初期診断の成果物、施策ロードマップ、月次レビュー、未達時の原因分析と見直し手順が見積もりに含まれるかも確認します。費用が低く見えても、計測確認、優先順位付け、実行管理、見直しが対象外であれば、自社または別の委託先で補う必要があります。

07Section契約前に、権限・資産・解約条件を確認する

提案内容に納得しても、契約後や終了時にアカウント、データ、制作物を引き継げなければ、継続的な運用に支障が出ます。発注前に、提案書・見積書・契約書を同じ観点で照合してください。

契約・権限の確認を後回しにしない

Search Console、GA4、タグ管理ツール、CMS、ドメイン関連は、支援会社だけが継続的な管理者となる状態を避け、自社側にアクセスできる管理者を置く方向で検討します。終了時の権限削除、データ・制作物の返却、未公開成果物の扱いも、契約前に確認します。

アカウント・データ・制作物の引継ぎを確認する

Search Console の所有権確認を参照し、自社側の所有者・管理者を確認します。また、Google Tag Manager のユーザー管理のように、タグ管理ツールでは権限を管理できるため、支援会社には業務に必要な範囲で付与し、変更・削除の担当者と手順を決めます。

調査資料、原稿、画像、設定変更、タグ、レポートについても、利用、保管、返却、削除、契約終了時の引継ぎ条件を確認します。制作を含む支援では、公開済みだけでなく未公開の原稿や設定一覧の扱いも対象です。

再委託・個人データ・情報セキュリティを確認する

問い合わせ情報などの個人データを扱う場合は、委託先の安全管理、扱う情報の範囲、再委託の有無、事故時の連絡、返却・削除の方法を確認します。個人情報保護委員会の個人情報保護法ガイドラインでは、委託先選定時の安全管理措置や、再委託先を含む確認の考え方が示されています。

SEO支援の契約前チェックリスト

  • ✓

    提案書・見積書・契約書で、対象業務、成果物、頻度、納期、修正、対象外業務、実施主体を照合した。

  • ✓

    初期調査、月次支援、コンテンツ、CMS入稿、開発・改修、ツール、追加対応の費用条件と事前承認手続きを確認した。

  • ✓

    KPI、初期診断、ロードマップ、レビュー時点、未達時の原因分析と見直し手順を確認した。

  • ✓

    契約期間、更新、解約通知期限、中途解約時の扱い、終了時の引継ぎ条件を確認した。

  • ✓

    Search Console、GA4、タグ管理ツール、CMSの所有者・管理者・付与権限・終了時の削除手順と、再委託・個人データ・制作物・調査資料・データの扱いを社内基準に沿って確認した。

08Section発注後も、評価と見直しの条件を先に合意する

SEO支援は、契約締結時ではなく、実施・評価・見直しを継続できるかで判断します。短期的な順位変化だけで結論を出さず、実施状況、検索指標、CV、自社工数を分けて確認する設計が必要です。

初期診断で、評価の土台をそろえる

開始時には、対象サイト・対象ページ、CV定義、計測状況、比較期間、既知のサイト改修や商材変更を確認します。計測に不備がある、CV定義が営業側と一致していない、必要な権限がないといった場合は、成果評価よりも計測・権限整備を優先します。

そのうえで初期診断では、調査対象、課題仮説、優先順位、対象外業務、必要な社内協力を確認します。施策ロードマップには、対象ページ、目的、実施主体、期限、依存関係、完了条件を含めます。「提案した」ではなく、公開・実装・計測まで完了したかを追える状態にします。

月次レビューでは、実施状況と成果を分けて見る

月次レビューでは、実施済み施策、未実施の理由、検索パフォーマンス、CV、次月の優先順位を確認します。Search Consoleでは、ページや検索語句、期間などで検索パフォーマンスを確認できます。検索指標と、GA4などで確認するサイト内行動を混同しないことが重要です。

検索パフォーマンスの変化には、競合、需要、広告、サイト改修、計測変更など複数の要因が影響し得ます。対象範囲、比較期間、実装時期、変更履歴を残し、特定の施策だけの効果として直ちに結論づけないようにします。

合意した見直し時点で、継続か変更かを判断する

あらかじめ合意した見直し時点で、仮説の検証結果、施策の実行状況、有効なCV、商談化の状況、費用、自社工数、体制上の制約を確認します。その結果に応じて、継続、優先順位の変更、支援範囲の縮小・拡大、体制変更、終了を判断します。

発注判断でも同様に、必須条件を満たすか、確認保留の回答期限が過ぎたか、提案の前提が共通依頼条件と一致するかを確認します。印象や順位だけで決めず、根拠がそろった候補を発注し、条件が不足する候補には再提案または保留という判断を行いましょう。

候補会社の比較検討を始めるなら、SEO対策の支援会社の一覧から依頼条件に合う会社を確認できます。

SEO会社選びでよくある質問

SEO会社は何社に提案を依頼すればよいですか?+

固定の社数ではなく、同じ依頼条件で比較・確認できる社数に絞ることが大切です。選定会議の参加者、確認担当者、回答期限を先に決め、提案書・見積書・契約条件を確認できる範囲で候補を設定してください。

CV計測が整っていない場合でもSEO会社に相談できますか?+

相談は可能です。ただし、自社でCV候補と営業上の有効条件を整理し、計測整備を初期支援に含められるかを提案・見積もりで確認します。計測が対象外なら、流入改善と事業成果の評価を分けて扱います。

提案書で検索順位の上昇を強調された場合、何を確認すべきですか?+

対象ページ、施策内容、優先理由、前提条件、注意点、測定方法、CVとの関係を確認します。説明が不足している場合は評価点を下げるのではなく、質問と回答期限を付けた確認保留として扱います。

契約後は何を基準に継続・見直しを判断しますか?+

初期診断、施策ロードマップ、月次レビュー、合意した見直し時点の順に、実施状況、検索指標、CV、自社工数を分けて確認します。短期的な順位変化だけで継続・終了を判断しない設計にします。

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デジタル発注の比較・発注準備を専門に扱う編集チーム。

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デジタル発注の比較・発注準備を専門に、依頼範囲、費用、選定基準を実務で使える粒度に整理しています。

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