Webサイト制作を社外へ相談する前に社内で確認したいことは、ばらばらに洗い出すより、1. 目的・課題・対象範囲 → 2. 現状把握と課題の切り分け → 3. 関係者・役割・承認フロー → 4. 社内で最低限そろえたい相談前情報 → 5. 予算・納期・社内工数・優先順位 → 6. 公開後運用の順で整理すると進めやすくなります。最初に目的と承認ルートを固めておくと、見積もりや提案の比較条件がぶれにくくなり、手戻りも減らせます。
この記事では、この6項目を会議や社内調整に使える形で整理します。読後には、制作会社に相談する前に何を決め、何を未確定のまま持ち込んでよいかを切り分けられるようになります。
ポイント
相談前に必要なのは、詳細仕様の完成ではなく社内判断の土台です。

制作会社に相談する前の社内確認は、6項目を順番に整理すると判断の前提がぶれにくくなります。冒頭で全体像を押さえることで、各章の役割を理解しやすくなります。
01Sectionまず6項目の全体像をつかむ
Webサイト制作の相談前準備は、思いついた順ではなく、前の判断が次の判断の前提になる順で見ると進めやすくなります。
ポイント
相談前に必要なのは、詳細仕様の完成ではなく社内判断の土台です。
社内確認はこの6項目の順で進める
- Step01
1. 目的・課題・対象範囲を整理する
何のために作るのか、何が課題なのか、今回はどこまでを対象にするのかを決めます。
- Step02
2. 現状把握と課題の切り分けをする
今のサイトの問題を、感覚ではなく事実や現場情報で整理し、Web制作で対応しやすい課題に絞ります。
- Step03
3. 関係者・役割・承認フローを整理する
誰が決めるのか、誰に確認するのか、誰が実務を持つのかを分けて整理します。
- Step04
4. 社内で最低限そろえたい相談前情報
初回相談に必要な情報と、相談しながら詰める情報を切り分けます。
- Step05
5. 予算・納期・社内工数・優先順位を整理する
固定相場ではなく、何が費用や期間を動かすのかを見ながら、優先順位を決めます。
- Step06
6. 公開後運用を制作前に考える
制作して終わりにしないために、更新担当や確認指標など公開前に置くべき最小限を決めます。
この順番は基本形です。すでに決まっている項目があっても、「1. 目的・課題・対象範囲」と「3. 関係者・役割・承認フロー」は先に確認しておくと、後の比較や承認がぶれにくくなります。
02Section1. 目的・課題・対象範囲を整理する

最初に整理したいのは見た目の好みではなく、目的・課題・対象範囲です。やることとやらないことを分けると、相談内容や見積もり条件がぶれにくくなります。
最初に整理したいのは、見た目の好みではなく「何を変えたい案件なのか」です。
ポイント
目的が曖昧なままだと、課題・範囲・予算の判断もぶれやすくなります。
目的は1〜3個に絞る
目的は多いほど網羅的に見えますが、実務では判断を難しくします。まずは1〜3個に絞り、「誰に、何を、どう変えたいか」を1文で言える状態を目指してください。
たとえば「今っぽいサイトにしたい」では社内合意が取りにくく、制作範囲も膨らみがちです。代わりに、「比較検討中の法人担当者にサービス内容を伝わりやすくし、問い合わせにつながる導線を整える」のように、対象と変化をセットで置くと議論しやすくなります。
背景課題も、抽象語ではなく業務上の支障に言い換えるのが有効です。たとえば「情報がわかりにくい」より、「営業が初回商談で毎回同じ補足説明をしている」のほうが、制作で改善したい理由が明確になります。
今回やることと、やらないことを分ける
対象範囲は、次の3つに分けるだけでも十分です。
- 今回やること
- 今回やらないこと
- 後続で検討すること
この切り分けがないまま相談に進むと、見積もり条件と社内承認条件がずれやすくなります。新規制作でもリニューアルでも部分改修でも、まずは「今回どこまでやるのか」を暫定で決めることが重要です。
用語ミニ補足
CV
問い合わせ、資料請求、応募完了など、サイト上で達成したい成果です。
導線
読者が情報を見てから、問い合わせや資料請求に進むまでの流れです。
情報設計
どの情報を、どの順で、どこに配置するかを決める設計です。
CMS
お知らせやページ内容を更新しやすくする管理システムです。
RFP
提案依頼書のことです。背景・目的・条件を整理して相談先へ伝える資料を指します。
目的に合わせて成果確認の軸を置く
目的が違えば、公開後に見るべき成果も変わります。検索面の変化は Search Console の Performance レポート でクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を確認できます。問い合わせや資料請求などの重要行動は、GA4 の key event の考え方で継続確認しやすくなります。
| 目的 | 主指標 | 補助指標 | 初回確認タイミング |
|---|---|---|---|
| 問い合わせ増加 | フォーム送信完了件数 | CTAクリック、主要導線到達率、検索流入 | 公開後1〜3か月 |
| 資料請求増加 | 資料請求完了件数 | 資料請求ページ流入、離脱ポイント | 公開後1〜3か月 |
| 採用強化 | 応募完了件数 | 採用ページ閲覧、募集要項到達率 | 公開後1〜3か月 |
| 更新しやすさ改善 | 更新1件あたりの所要時間 | 更新滞留件数、手戻り回数 | 1〜2運用サイクル後 |
数値目標まで厳密に決め切れなくても、どの指標を主に見るかは相談前に置いておくと、提案の方向性がそろいやすくなります。
03Section2. 現状把握と課題の切り分けをする

現状把握では、課題の有無だけでなく、Web制作で対応しやすいか、別施策も必要かを分けて考えることが重要です。先に切り分けると、対象範囲の見立てがしやすくなります。
次に必要なのは、「今のサイトの何が問題か」を事実ベースで整理することです。ここが主観だけだと、全面リニューアルが必要なのか、部分改修で足りるのかも判断しにくくなります。会議では、課題の説明と同時に「Web制作で対処しやすいか」「別施策も必要か」まで分けて話せる状態を目指してください。
見る観点は4つに絞る
現状把握は、少なくとも次の4観点で見ると整理しやすくなります。
現状把握で最初に見る4観点
- ✓
集客
検索流入の有無、見られているページ、流入の偏りを確認します。
- ✓
導線
主要ページから問い合わせや資料請求まで、読者が進みやすい流れになっているかを見ます。
- ✓
内容・情報設計
必要な情報が見つかるか、説明順が読者の理解に合っているかを確認します。
- ✓
更新・運用
更新しづらい箇所、止まりやすい作業、担当が曖昧な部分を洗い出します。
検索流入の変化は Search Console、問い合わせや資料請求などの重要行動は GA4 で見やすくなります。表示体験を確認する場合は、PageSpeed Insights で実ユーザーデータと検証用データが分かれている点を押さえておくと、体感の遅さと技術診断を混同しにくくなります。
解析が弱い場合の最低限の確認材料を集める
アクセス解析が十分でないと、現状把握ができないと思われがちです。ただ、相談前の段階で必要なのは、完璧な分析よりも課題仮説を置けるだけの材料です。
解析が弱くても、現状把握は進められる
数字が十分でなくても、問い合わせ履歴、営業のよくある質問、主要ページ一覧、更新履歴を集めれば、どこで伝わっていないか、どこで運用が止まりやすいかの仮説は立てられます。まずは「今ある材料」を並べることが先です。
解析が弱い場合でも集めたい材料
- ✓
問い合わせ履歴
どの相談が多いか、何が伝わっていないかを把握します。
- ✓
営業のよくある質問
商談前に不足している情報や、説明不足の論点を洗い出します。
- ✓
主要ページ一覧
どこが重要ページか、今回どこまで見るべきかを整理します。
- ✓
更新履歴
どのページや作業で運用が止まりやすいかを確認します。
課題を切り分けるときの見方
Web制作で対処しやすい課題
情報が見つけにくい、CTAが弱い、フォームが使いにくい、更新しづらい、表示体験に課題がある、といった内容です。サイト構造やページ設計の見直しで改善しやすい領域です。
別施策が必要な課題
商材そのものの競争力、営業対応の遅さ、価格戦略、広告配信設計など、サイトだけでは解決しにくい内容です。制作の相談とは切り分けて扱うほうが判断しやすくなります。
混在しやすい課題
問い合わせが少ない、応募が少ない、認知が弱い、といったテーマです。サイト改善で寄与できる部分と、別施策で補う部分を分けて考える必要があります。
部分改修か全面見直しかを見立てる
判断のポイントは、ページ単体の問題か、サイト全体の構造や運用まで影響しているかです。特定ページの説明不足やCTAの弱さが中心なら部分改修で足りる場合があります。一方、複数部門から継続的に不満が出ている、情報分類が古い、更新運用が全体で重い、といった状態なら全面見直し寄りです。
部分改修寄りか、全面見直し寄りかの簡易判定
- ✓
問題が特定ページや特定導線に集中している
当てはまるなら部分改修寄りです。対象範囲を絞って改善できる可能性があります。
- ✓
情報分類や更新運用の不満が複数部門にまたがっている
当てはまるなら全面見直し寄りです。ページ単位の修正では根本解決しにくい状態です。
- ✓
古い説明や訴求が一部差し替えで直りそうか
直るなら部分改修寄り、訴求軸から見直すなら全面見直し寄りです。
- ✓
CMS、移行、権限、連携まで見直しが必要か
必要なら全面見直し寄りです。制作範囲が情報面だけでなく運用基盤にも広がっています。
- ✓
サイト以外の要因が大きいか
大きい場合は、Web制作と並行して営業、商品、広告など別施策も検討したほうが現実的です。
先に「全面リニューアルありき」で進めないことが大切です。問題の広がり方を見て、どこまでを今回の対象にするかを絞るほうが、相談の精度は上がります。
04Section3. 関係者・役割・承認フローを整理する
社内調整で止まりやすい案件は、関係者が多いことより、役割の違いが曖昧なことが原因になりやすいです。誰が決めるのか、誰に確認するのか、誰が実務を持つのかを分けて整理しておくと、差し戻しを減らしやすくなります。
役職名ではなく、役割で整理する
部門名の列挙だけでは不十分です。実務では、RACI の考え方 のように、実行する人、最終責任を持つ人、相談先、共有先を分けて見ると整理しやすくなります。
先に分けたい役割
決める人
予算、優先順位、進め方を承認する人です。決裁者や案件オーナーが当てはまります。
確認する人
法務、情シス、現場責任者など、公開条件や運用条件を確認する人です。
作業する人
素材回収、原稿整理、社内調整、レビュー窓口を担う実務担当です。
共有される人
営業、採用、広報など、公開内容や公開時期を把握して連携する人です。
公開後運用を持つ人
更新や問い合わせ窓口、公開後の確認指標を継続的に見る人です。
先に確認したい論点をそろえる
部門ごとに見たい論点も、相談前に簡単に整理しておくと進みやすくなります。たとえば、経営層・決裁者には投資目的と優先順位、営業にはよくある質問や商談前に必要な情報、情シスにはドメインやサーバー、権限や連携、法務にはフォームや表記ルール、更新担当にはCMS運用や公開後の更新フローを確認します。
確認者と承認者を同じだと思い込まないことも重要です。公開直前に差し戻しが起きる案件は、この区別が曖昧なまま進んでいることが少なくありません。
承認フローは短くても先に置く
承認フローは複雑である必要はありません。最低限、次の流れが決まっていれば、相談先にも前提を伝えやすくなります。
- 起案者が目的・背景課題・対象範囲のたたき台を作る
- 関係部門へヒアリングして論点を補う
- 進行責任者が優先順位案をまとめる
- 決裁者が予算・納期・進め方を承認する
この4段階が見えているだけでも、「誰待ちで止まるか」を把握しやすくなります。
05Section4. 社内で最低限そろえたい相談前情報

複数社比較では、金額だけでなく前提条件を揃えることが重要です。対象範囲や原稿準備、CMS対象などを同じ軸で見ると、提案差の理由を把握しやすくなります。
制作会社に相談する前に必要なのは、詳細仕様の完成ではなく、比較しやすい条件をそろえるための最低限の情報です。特に、目的・対象範囲・体制・比較条件が揃っていないと、提案や見積もりの差が「会社の違い」なのか「前提条件の違い」なのかが見えにくくなります。
先に決めることと、相談しながら詰めることを分ける
先に決めたいのは、目的、背景課題、対象範囲、優先順位、承認ルート、比較条件です。一方、詳細なワイヤー、具体的なデザイン、細かなCMS運用方法、実装手段は、相談しながら詰めやすい領域です。
この切り分けがあると、準備不足の不安で止まらずに済みます。逆に、先に決めるべき項目が曖昧なままだと、見積もり条件が揃わず比較しにくくなります。
複数社比較でそろえたい前提条件
比較のときは、金額だけを見るのではなく、何が含まれているかを揃えることが大切です。
| 比較条件 | そろえる理由 |
|---|---|
| 対象範囲 | どこまで含むかで見積もりと工数が変わるため |
| ページ数の数え方 | 固定ページ数とテンプレート数で前提差が出やすいため |
| 原稿作成・素材準備の有無 | 支給か制作側対応かで負荷が大きく変わるため |
| CMSの対象範囲 | どこを社内更新したいかで要件が変わるため |
| フォーム・外部連携・公開後支援 | 要件や運用範囲が違うと単純比較しにくいため |
フォームで個人情報を直接取得する場合は、利用目的を送信前に確認しやすい形で示す配慮が求められます。詳細は 個人情報保護委員会のFAQ で確認できます。セキュリティ要件も後回しにせず、フォームや外部連携がある場合は OWASP ASVS のような参照先をもとに、相談前の確認項目へ入れておくと比較しやすくなります。
相談前に法務・情シスで漏れやすい確認事項
フォームの個人情報取得目的
問い合わせや資料請求フォームで、何の目的で取得するかを送信前に確認しやすい形で示せるかを確認します。
ドメイン・サーバー・証明書の管理
どの部門や委託先が管理しているか、公開時に誰が対応するかを整理します。
外部ツール連携の権限管理
CRM、MA、採用管理などがある場合、誰が権限を持ち、どこまで連携するかを確認します。
公開時の責任分界
最終確認、公開作業、障害時の一次窓口を誰が持つかを明確にします。
そのまま使える相談前1枚シート
以下の表は、社内会議と初回相談の両方に使える簡易版です。埋め切らなくても構いませんが、空欄が多い項目ほど、相談時に「まず社内で決めるべき論点」として扱いやすくなります。
| 確認項目 | 決定内容 | 担当者 | 期限 |
|---|---|---|---|
| 制作背景・目的 | |||
| 背景課題 | |||
| 対象範囲(今回やること/やらないこと) | |||
| 必要ページ・機能 | |||
| 素材状況(原稿・写真・ロゴ・事例など) | |||
| 社内体制(起案者・進行責任者・承認者) | |||
| 予算感 | |||
| 公開希望時期 | |||
| 未確定事項 | |||
| 比較条件メモ |
06Section5. 予算・納期・社内工数・優先順位を整理する
予算やスケジュールは、固定の相場で考えるより、何が変動要因になるかを先に整理したほうが社内説明しやすくなります。対象範囲、素材の準備状況、承認者の数、CMSや連携の有無、法務・情シス確認の重さで、必要な費用と期間は変わります。
価格や期間の断定値で社内合意を取らない
Webサイト制作の費用や期間は、対象範囲、素材の有無、承認ルート、支援範囲、連携要件で大きく変わります。公開情報だけでは同じ条件で比較しにくいため、固定相場より「何が増減要因か」を先に整理し、同条件で見積もりを確認する進め方が実務向きです。
計画段階で予算やリソース、レビュー、関係者連携を見込む考え方は、W3C の Plan でも整理されています。Web制作でも、制作費だけでなく社内側の準備と確認にどれだけ時間がかかるかを含めて見ることが重要です。
先に見るべきは、費用と期間を動かす要因
外部発注費だけでなく、社内工数と公開後の運用費も分けて考えてください。特に、原稿を誰が書くか、写真や事例を誰が集めるか、レビュー窓口を誰が一本化するかが決まっていないと、社内側がボトルネックになりやすくなります。
社内工数が膨らみやすい作業を先に押さえる
社内工数が膨らみやすい作業
- ✓
原稿準備・整理
誰が書くか、誰が確認するかが曖昧だと止まりやすい作業です。
- ✓
写真・事例・図版の回収
現場協力待ちになりやすく、想定より時間がかかりやすい項目です。
- ✓
部門レビューの取りまとめ
コメント窓口が分散すると、修正方針がぶれやすくなります。
- ✓
法務・情シス確認
公開直前に回すと差し戻しの影響が大きくなります。
- ✓
公開後の引き継ぎ
CMS教育や更新担当の整理を後回しにすると、公開後運用が止まりやすくなります。
ポイント
公開希望日だけを先に固めると、社内確認が後ろ倒しになりやすいです。
Must / Should / Not now で優先順位を決める
機能やページを「やりたい順」で並べるだけでは、現実的な計画になりません。公開に必須か、後から分離できるか、確認に時間がかかるかで分けると判断しやすくなります。
Must / Should / Not now の判定基準
- ✓
公開に必須か
YesならMust寄りです。これがないと公開目的を満たせない項目を指します。
- ✓
後から分離できるか
分離しやすいならShouldまたはNot nowに置きやすくなります。
- ✓
法務・情シス確認が必要か
確認に時間がかかる項目は、早めにMust候補として扱うほうが安全です。
- ✓
担当者が決まっているか
担当者不在の項目は、今回含めても進まない可能性があります。
- ✓
目的に直結するか
目的とのつながりが弱い項目は、Not nowに回したほうが整理しやすい場合があります。
公開に直結し、後から分離しにくく、担当者も決まっているものは Mustです。効果は高いが後追い可能なものは Should。目的との関係が薄い、または前提条件が未整理なものは Not now に置くと進めやすくなります。
最後に決める3つの意思決定
- ✓
今回優先するものは何か
Mustの中でも、公開目的に直結し、公開を止めると影響が大きいものから並べます。
- ✓
何を後ろ倒しにするか
Should と Not now から、公開後の別フェーズに切り分ける項目を明記します。
- ✓
誰が最終判断するか
進行責任者が整理し、決裁者が承認するなど、判断者を担当者名ベースで置きます。
最後に、「予算・納期・要件のどれを最優先にするか」を1つ決めると、社内期待値を合わせやすくなります。たとえば公開時期が最優先なら範囲を絞る、要件が最優先なら時期を見直す、といった調整がしやすくなります。
07Section6. 公開後運用を制作前に考える
制作前の段階で公開後運用まで考える理由は、作って終わる状態を防ぐためです。公開後に細かい改善案まで決め切る必要はありませんが、最低限の運用責任が曖昧だと、更新停止や問い合わせ対応漏れにつながりやすくなります。
W3C の Planning and Managing でも、責任分担、監視、進捗確認、継続的見直しを回す考え方が整理されています。BtoBサイトでも、担当者と確認サイクルを置いておくと止まりにくくなります。
制作前に最低限決めること
公開前に置いておきたい最小限の運用項目
- ✓
更新担当
誰が日常更新を持つかを担当者名ベースで決めます。
- ✓
更新対象
どのページを社内で更新するかを決め、広げすぎないようにします。
- ✓
問い合わせ窓口
問い合わせ通知の受け先と一次対応の責任を明確にします。
- ✓
月次で見る指標
問い合わせ件数、主要導線、検索流入など、3〜5個に絞ると回しやすくなります。
- ✓
障害時の連絡先と外部委託範囲
誰に連絡するか、どこまで社内で対応し、どこから委託先へ依頼するかを分けます。
公開後に調整しやすいこと
一方で、詳細なレポート形式、細かな会議体、追加コンテンツ案、改善テーマの優先順は、公開後に実データを見ながら調整しやすい項目です。相談前にすべてを決め切ろうとせず、止まりやすい箇所だけ先に押さえる考え方が現実的です。
兼任運用でも止まりにくい最小ライン
兼任運用のケースでは、更新対象を絞る、権限を明確にする、月次で見る指標を増やしすぎない、改善要望の窓口を1つに寄せる、という4点だけでも運用はかなり安定します。
ポイント
更新担当・問い合わせ窓口・月次で見る指標の3点は公開前に置いておくと、公開後運用が止まりにくくなります。
相談前によくある疑問
目的や対象範囲が固まりきっていなくても相談してよいですか+
相談自体は可能です。ただし、目的・背景課題・対象範囲のたたき台がないまま相談すると、提案や見積もりの前提がそろいにくくなります。まずは「何を変えたいか」「今回はどこまでやるか」だけでも社内で言語化してから相談すると比較しやすくなります。
アクセス解析が十分でない場合は何を根拠に現状課題を整理すればよいですか+
問い合わせ履歴、営業のよくある質問、主要ページ一覧、更新履歴などを材料にします。完璧な数値がなくても、どこで説明不足が起きているか、どこで運用が止まりやすいかは整理できます。相談前段階では、課題仮説を置けることが重要です。
複数社に相談するとき、最低限そろえたい前提条件は何ですか+
少なくとも、対象範囲、ページ数の考え方、原稿作成や素材準備の有無、CMSの対象範囲、フォームや外部連携、公開後支援の有無はそろえておきたい項目です。条件がそろっていないと、金額差の理由が見えにくくなります。
公開後運用は制作前にどこまで決めるべきですか+
最低限、更新担当、更新対象、問い合わせ窓口、月次で見る指標、障害時の連絡先は制作前に決めておくと安心です。レポートの細かな見せ方や改善テーマの順番は、公開後に実データを見ながら調整しても問題ありません。
PartnerBase Mag 編集部
デジタル発注の比較・発注準備を専門に扱う編集チーム。
デジタル発注の比較・発注準備を専門に、依頼範囲、費用、選定基準を実務で使える粒度に整理しています。
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