Webサービス・スマホアプリ開発前に社内で確認すべきこと

Webサービス・スマホアプリ開発の前に、社内で何を確認すべきかを整理。新規開発の要否、Web/PWAとアプリの判断軸、相談前の準備物まで分かります。

執筆 PartnerBase Mag 編集部約9分

Webサービスやスマホアプリの開発を外部に相談したいとき、最初に整理すべきなのは「どんなものを作るか」よりも「何を解決したいか」「誰が使うか」「本当に新規開発が必要か」です。ここが曖昧なまま相談を始めると、見積もりの前提がそろわず、社内説明もしづらくなります。

この記事では、開発会社に相談する前に社内で確認したい内容を、実務で進めやすい順番で整理します。読後には、新規開発で進める妥当性、Web/PWAとスマホアプリの優先判断、初回相談に必要な最小準備物、予算・工程・関係者・運用/セキュリティの確認範囲を、自社案件に当てはめて判断できる状態を目指せます。必要なのは完成した仕様書ではなく、初回相談が前に進む最低限の材料です。

社内確認の進め方7ステップ

  1. Step01

    1. 課題を整理する

    何が非効率で、誰が困っていて、放置すると何が起きるかを短く言える状態にします。

  2. Step02

    2. 対象ユーザーと利用シーンを置く

    誰が、いつ、どこで、どの端末で使うかを仮置きします。

  3. Step03

    3. 新規開発の要否を比べる

    既存SaaS導入、業務変更、新規開発の3択で比較し、なぜ作るのかを整理します。

  4. Step04

    4. Web/PWAかアプリかを仮決めする

    端末の印象ではなく、通知、オフライン、配布方法、更新運用などで判断します。

  5. Step05

    5. 必須機能を絞る

    必須・希望・後回しを分け、初期リリースは必須機能3〜5件に絞ります。

  6. Step06

    6. 予算・工程・関係者をそろえる

    金額の断定ではなく、費用の層、希望時期、巻き込む人、承認ルートを整理します。

  7. Step07

    7. 運用・セキュリティと相談準備物を確認する

    扱う情報、運用責任者、権限、ログ、一次対応窓口を押さえ、同じ前提で複数社に相談できる形にします。

開発会社に相談する前の社内確認を7ステップで整理した全体フロー図
開発会社に相談する前の社内確認を7ステップで整理した全体フロー図

課題整理から運用・セキュリティ確認まで、社内確認の流れを1枚で整理した図です。最初に全体像をつかむと、どこまで固めれば初回相談に進めるか判断しやすくなります。

01Section最初に確認するのは「作る理由」があるか

開発の相談を前に進めるには、「アプリを作りたい」「Web化したい」ではなく、先に課題と目的をそろえる必要があります。デジタル庁の標準ガイドラインやIPAの要求策定ガイドでも、詳細な要件より前に、企画や要求の整理を行う考え方が示されています。

以下では、この7ステップに沿って、相談前に確認したいポイントを順番に見ていきます。

課題→対象ユーザー→期待効果の順で整理する

最初にそろえたいのは、次の3点です。

  • 何が問題か
  • 誰が困っているか
  • 何が改善されれば成功か

たとえば「現場報告をアプリ化したい」ではなく、「現場報告が紙とメールに分散し、入力遅れと転記ミスが出ている。外出先からスマホで入力できるようにしたい」と置くほうが、相談先にも社内にも伝わります。

期待効果は厳密なKPIでなくても構いません。利用率、作業時間削減、入力ミス削減、問い合わせ件数の減少など、比較しやすい指標を2〜3個置けば十分です。

既存SaaS・業務変更・新規開発を並べて比較する

既存SaaS、業務変更、新規開発の3択を比較する判断フロー図
既存SaaS、業務変更、新規開発の3択を比較する判断フロー図

新規開発に進む前に、既存SaaS導入や業務変更も並べて比較するための整理図です。判断軸を先にそろえると、社内説明や外部相談の前提がぶれにくくなります。

新規開発の妥当性は、少なくとも次の3択で比較しておくと判断しやすくなります。

  1. 既存SaaSやパッケージ導入で足りるか
  2. 業務変更や手運用改善で解消できるか
  3. それでも新規開発が必要か

新規開発を優先しやすいのは、独自業務が競争優位に直結する場合、既存製品では必須要件を満たしにくい場合、将来の連携や拡張を自社要件に合わせて設計したい場合です。逆に、既存SaaSや運用変更で短期に解決できるなら、まずはそちらを比較してからでも遅くありません。

この段階で決めることと後で詰めることを分ける

この段階で決めたいのは、完成した仕様ではありません。まず必要なのは、次を1枚で説明できる状態です。

  • 背景となる課題
  • 対象ユーザーと利用シーン
  • 比較した代替案
  • 成功指標の仮置き
  • 今回やらないこと

一方で、画面遷移の細かさやデータ項目の詳細、実装方式までは後で相談しながら詰めれば大丈夫です。 最初から全部を固めようとすると、相談開始が遅れます。

02SectionWeb/PWAとスマホアプリ、どちらを優先検討するか

方式判断でよくある誤解は、スマホで使うならアプリ一択だと考えてしまうことです。スマホで使うからアプリ、ではありません。 管理画面中心の業務や価値検証の初期段階では、Web/PWAで十分なこともあります。

PWAに関するweb.devの解説では、インストール、オフライン対応、一部の端末機能活用などが可能とされています。ただし、インストールやオフラインデータの扱い、通知の可否はOSやブラウザで差があります。AppleもWeb Pushの技術情報を公開していますが、必須要件がある場合は対象端末を先に固定して確認するのが安全です。

方式判断で見る軸

Web/PWAとネイティブアプリの判断軸を比較した表形式の図
Web/PWAとネイティブアプリの判断軸を比較した表形式の図

スマホで使うからアプリ、とは限りません。通知・オフライン・配布方法・更新運用など、記事内の判断軸を横並びで見比べるための図です。

判断軸Web/PWAを優先しやすい条件ネイティブアプリを優先しやすい条件
利用端末PC中心、管理画面中心、ブラウザ利用で問題ないスマホ中心、日常的にモバイル利用する
通知通知は補助的通知が主要な価値になる
オフライン限定的でよい現場や移動中で安定したオフライン利用が重要
端末機能特殊な端末機能をあまり使わない端末機能の利用が重要
配布方法URL共有で十分App StoreやGoogle Playでの配布が必要
更新運用頻繁に改善・更新したい計画的な更新運用が中心
管理画面中心か管理者向け画面や業務Webが中心利用者向けモバイル体験が中心

迷う場合は、まずWeb/PWAで価値検証し、必要性が固まってからアプリへ広げる進め方も現実的です。

方式を先に決め打ちすると、必要以上に開発範囲や公開後の運用負荷が広がることがあります。先に利用シーンと配布方法を確認してから、Web/PWA先行かアプリ先行かを仮決めするほうが比較しやすくなります。

方式を先に決め打ちすると、必要以上に開発範囲や公開後の運用負荷が広がることがあります。先に利用シーンと配布方法を確認してから、Web/PWA先行かアプリ先行かを仮決めするほうが比較しやすくなります。

Web/PWAを先に検討しやすいケース

Web/PWAを先に検討しやすいのは、管理画面や社内業務が中心である場合、URLで素早く展開したい場合、初期段階では端末機能やオフライン利用が限定的である場合です。更新を細かく回したい案件にも向いています。

スマホアプリを先に検討しやすいケース

ネイティブアプリを優先しやすいのは、通知やモバイル体験そのものが価値になる場合、ストア配布が前提の場合、端末機能やオフライン動作の重要度が高い場合です。なお、アプリ公開では審査・申告・公開運用も前提に考える必要があります。 AppleのApp Review GuidelinesやGoogle Playの審査準備ガイドに沿った対応も見ておきましょう。

03Section相談前にそろえる要件は「最低限の相談材料」でよい

相談前に必要なのは、要件定義書の完成ではありません。相談先が見積もりや提案を始められるだけの材料があるかどうかが基準です。ここで重要なのは、機能を増やすことではなく、初期範囲を絞ることです。

相談可能な最低ラインを決める

初回相談前にそろえたい最低限の情報をまとめたチェックリスト図
初回相談前にそろえたい最低限の情報をまとめたチェックリスト図

要件定義書の完成がなくても、初回相談に必要な材料は整理できます。最低限そろえたい項目と、あると比較しやすくなる追加情報を分けて示す図です。

初回相談前に、最低限そろえたいのは次の情報です。

  • 目的
  • 対象ユーザーと利用シーン
  • 必須機能候補
  • 既存システム連携の有無
  • 希望時期
  • 予算条件
  • 未確定事項

この段階で、想定利用者数、利用頻度、ピーク時利用規模、認証前提まで分かると比較精度は上がります。ただし未確定なら、空欄にするのではなく「未確定」と書いておくほうが、相談先から必要な確認が返ってきやすくなります。

必須・希望・後回しを4軸で分ける

機能の優先順位は、各候補を次の4軸で見ると整理しやすくなります。

  • 目的達成への直結度
  • 法務・運用上の必須性
  • 代替運用の可否
  • 後回し時の影響

テンプレートとしては、下の形を使えます。

要件優先順位付けテンプレート

  • 機能名:
  • 目的達成への直結度:高 / 中 / 低
  • 法務・運用上の必須性:高 / 中 / 低
  • 代替運用の可否:高 / 中 / 低
  • 後回し時の影響:高 / 中 / 低
  • 判定:必須 / 希望 / 後回し
  • 後回し・対象外の理由:

「目的達成への直結度」または「法務・運用上の必須性」が高いものは、初期範囲の候補になりやすくなります。反対に、代替運用ができ、後回し時の影響が小さい機能は、初期リリースから外しやすい項目です。

初期リリース範囲と対象外を明示する

初期リリースは、必須機能3〜5件を目安に絞るのが実務では扱いやすい幅です。必須が多すぎる場合は、対象ユーザーを絞る、手作業で補う、段階導入に分ける、の3つで切り分けると現実的です。

同時に、「今回はやらないこと」も必ず残してください。 対象外があると、見積もり範囲のぶれが減り、複数社比較もしやすくなります。

04Section予算とスケジュールは「相場」ではなく「前提条件」で見る

金額や期間は、機能数だけでなく、連携の有無、扱う情報、公開方法、保守範囲で大きく変わります。だからこそ、相場を探すより先に、何が費用と工程を動かすのかを社内で分けておくことが重要です。

デジタル庁の標準ガイドライン解説書でも、企画から要件整理に進む前段工程が示されています。開発工程だけでは、社内の実行可能性は判断しにくいからです。

費用を5つの層に分ける

費用層何が入るか社内で先に決めたいこと
初期開発要件整理、設計、実装、テスト、進行管理初期範囲、連携有無、対象端末、権限の大枠
公開・審査準備本番公開、ストア申請、説明文整備、申告、公開前確認Web公開かアプリ公開か、審査対応の有無
保守運用障害一次対応、問い合わせ、監視、軽微改修、定常保守誰が窓口になるか、どこまで保守対象にするか
追加改修初期対象外の機能追加、改善要望、将来拡張初回見積もりに混ぜるか、別枠にするか
社内対応コスト稟議、受入確認、マスタ整備、運用引継ぎ、社内問い合わせ対応どの部署で工数が発生するか

特に見落としやすいのが、保守運用と社内対応コストです。 外部見積もりだけを見ていると、公開後に社内の負担が増えてから気づくことがあります。

予算条件ごとに先に決めることを変える

ケース相談時に伝えること後で詰めてよいこと
予算未確定価格・納期・品質・拡張の優先順位、段階導入の可否厳密な総額
上限のみ決定上限額、絶対に外せない機能、削れる範囲後回し機能の細部
年度予算あり発注期限、年度内公開の要否、今年度必須範囲次年度拡張の詳細
短納期必達日、削れない要件、後回し候補将来拡張の詳細

予算が未確定でも相談は始められます。ただし、何を優先するのかだけは決めておかないと、提案の比較軸がばらけやすくなります。

工程は社内整理から公開準備まで見る

全体工程は、社内整理、相談先選定、要件たたき台、見積もり・提案、比較・稟議、契約、設計・開発、受入テスト、公開準備、運用開始の順で見ると整理しやすくなります。

短納期でも削りにくいのは、要件たたき台、受入テスト、公開準備です。 個人情報やアプリ審査が絡む案件では、この確認を後ろ倒しにすると差し戻しが増えます。アプリ案件では、Google Playのアプリ作成・設定ガイドのように、公開前の設定や申告が必要になるため、Webよりも公開準備の論点が増えやすくなります。

短納期で調整しやすいのは機能の絞り込みです。要件たたき台、受入テスト、公開準備まで削ると、公開直前や公開後の再作業が増えやすくなります。

短納期で調整しやすいのは機能の絞り込みです。要件たたき台、受入テスト、公開準備まで削ると、公開直前や公開後の再作業が増えやすくなります。

05Section誰に何を確認するかを先に決める

開発相談が止まりやすい理由のひとつは、誰が決める人で、誰が確認する人かが曖昧なことです。最初から全員を巻き込む必要はありませんが、初期に必須の人と、条件次第で早めに確認すべき人は分けておくと進めやすくなります。

初期に必須で巻き込む関係者

初期に必須で巻き込みたい関係者

業務責任者

課題、目的、初期範囲に責任を持つ人。何を実現したいかを最終的に決めます。

現場代表

実際の利用シーンや運用上の制約を出す人。机上の要件にならないようにする役割があります。

情報システム

既存システム連携、認証、利用環境、社内ルールとの整合を確認する役割です。

決裁者候補

予算条件、優先順位、相談開始の可否を判断する人。早い段階で前提を共有すると差し戻しを減らせます。

条件次第で早めに確認したい関係者

条件次第で早めに確認したい関係者

法務・個人情報保護

契約条件や個人情報の取り扱いが関わる場合に、確認を後回しにしないための窓口です。

セキュリティ担当

外部サービス利用制限や権限、ログ、監査条件など、社内ルールとの整合を見ます。

購買・経理

発注手続き、見積取得条件、支払条件、契約フローの前提を確認します。

運用責任者

公開後の問い合わせ対応、アカウント管理、障害時の一次対応を担う候補者です。

決める・確認する・実行するを分ける

肩書きよりも大事なのは、タスクごとに役割を分けることです。

  • 決める:目的、初期範囲、予算条件、相談開始可否を決める
  • 確認する:連携可否、セキュリティ条件、契約上の論点を確認する
  • 実行する:資料作成、比較、問い合わせ、運用準備を進める

背景、目的、対象ユーザー、方式仮説、初期範囲、予算条件、スケジュール条件、主なリスク、未確定事項、承認してほしいことを1枚にまとめれば、初期相談の承認材料としては十分です。

06Section運用・セキュリティは最低限だけ先に決める

運用やセキュリティは、詳細設計まで社内で決め切る必要はありません。ただし、何を扱い、誰が責任を持ち、最低限どこまで管理するかは、相談前に大枠を置いておくほうが進めやすくなります。

開発前に決める運用項目

開発前に押さえたいのは、次のような項目です。

  • 扱う情報の種類
  • 運用責任者
  • アカウント方針
  • 権限の大枠
  • 障害や問い合わせの一次対応窓口

ここで決めたいのは「どこまで社内で責任を持つか」の線引きです。 監視閾値や暗号方式のような細かい実装は、相談先と設計段階で詰めれば構いません。

個人情報・権限・ログの基本方針

個人情報を扱う場合は、個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)で示される安全管理措置の考え方を踏まえ、誰がアクセスできるか、どの情報を守るか、事故時にどう動くかを確認しておきたいところです。

また、IPAの情報セキュリティ対策ガイドラインや5分でできる情報セキュリティ自社診断でも、バックアップや運用ルール、事故対応の基本が整理されています。権限については、必要最小限のアクセスに絞るleast privilegeの考え方が参考になります。

開発前に最低限確認しておきたいのは、次の4点です。

  • 権限区分は何段階必要か
  • ログを残す必要があるか
  • バックアップと復旧の考え方はあるか
  • 障害時の一次窓口はどこか

アプリ公開で増える確認事項

アプリ案件では、これに加えてストア申告、プライバシー情報、権限利用の説明、審査時の確認情報も論点になります。Appleの審査ガイドラインやGoogle Playの審査準備ガイドを見ても、公開時にはアプリ内容やアクセス方法、申告情報の整備が求められます。

そのため、アプリを検討するなら、公開直前ではなく、相談段階から「どの権限を使う可能性があるか」「ログイン方法はどうするか」までは仮置きしておくほうが安全です。

07Sectionこの状態なら外部相談に進める

ここまで整理できていれば、発注準備が完了していなくても、比較可能な初回相談には進めます。大切なのは、未確定事項をなくすことではなく、未確定のまま見える化することです。

相談可能な最低ライン・初回相談チェックリスト

  • ✓

    最低ライン] 目的が1〜2行で説明できる

    未確定でも相談は可能。ただし、何を改善したいかが曖昧だと提案の前提がぶれやすい。

  • ✓

    最低ライン] 対象ユーザーと主な利用シーンが言える

    社内向けか顧客向けか、PC中心かスマホ中心かだけでも先に置く。

  • ✓

    最低ライン] 必須機能3〜5件が分かれている

    細かい仕様は未確定でよいが、必須と希望が混ざると比較しにくい。

  • ✓

    最低ライン] 既存システム連携の有無が分かる

    詳細未定でも、連携あり・なしの違いは早めに共有したい。

  • ✓

    最低ライン] 希望時期と予算条件がある程度言える

    金額確定までは不要。上限未定でも、優先順位や必達日があれば相談を進めやすい。

  • ✓

    最低ライン] 未確定事項を未確定として書き出している

    隠すより明示したほうが、提案差や確認ポイントを比較しやすい。

  • ✓

    追加情報] 想定利用者数・利用頻度・ピーク時利用規模

    未確定でもよいが、全社利用か限定利用かだけでもあると比較精度が上がる。

  • ✓

    追加情報] 認証前提と対象外範囲

    会員制、社員ID連携、メール認証などの仮置きと、今回やらないことがあると見積もり条件をそろえやすい。

初回相談の最小準備物

初回相談で共有したい最小準備物

背景と目的

何が課題で、何を改善したいのかを短くまとめたもの。

対象ユーザーと利用シーン

誰が、いつ、どこで、どの端末で使うのか。利用場面が分かると方式判断が進みやすくなります。

必須機能と対象外

初期リリースで外せない機能3〜5件と、今回はやらない範囲をセットで共有します。

連携有無と認証前提

既存システム連携の有無、ログイン不要か、会員制か、社内ID連携かなどの仮置きです。

希望時期と予算条件

必達日か目安か、予算未確定か上限ありかなど、比較条件になる前提を共有します。

複数社比較で条件をそろえるコツ

複数社に相談する場合は、同じ前提条件を渡すことが最優先です。 提案の差を見たいのに、前提条件まで会社ごとに変わってしまうと、価格も工程も比較しにくくなります。

未確定事項がある場合は、「未確定なので提案時に前提を置いてください」と伝えるほうが、差分の理由を読み取りやすくなります。比較の精度は、情報を完璧にそろえることより、前提差を見える化することで上がります。

読後すぐにやる3つのアクション

  1. 課題、対象ユーザー、成功指標、代替案を1枚にまとめる
  2. Web/PWA先行か、アプリ先行か、両方検討かを仮決めする
  3. 最低ラインの情報を同じ条件でそろえて、初回相談を始める

開発前の社内整理でよくある質問

要件が固まり切っていなくても相談してよいですか?+

はい。初回相談で必要なのは、完成した仕様書ではありません。目的、対象ユーザー、必須機能、連携有無、希望時期、予算条件、未確定事項があれば、提案や確認を進めやすくなります。

Webとアプリの両方が必要か迷う場合はどう進めますか?+

まずは利用シーンと配布方法を基準に、Web/PWA先行かアプリ先行かを仮決めします。迷う場合は、先にWeb/PWAで価値検証し、通知や端末機能の重要性が固まってからアプリを検討する進め方も現実的です。

予算が未確定でも比較検討は始められますか?+

始められます。金額を確定できなくても、上限の有無、価格と納期のどちらを優先するか、段階導入が可能かを共有できれば、相談先は前提を置いて提案しやすくなります。

PWAはどこまでできると考えればよいですか?+

インストール、オフライン対応、一部通知などに対応できる場合がありますが、OSやブラウザで差があります。必須要件がある案件では、対象端末を先に決めたうえで確認するのが実務的です。

PartnerBase Mag 編集部

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デジタル発注の比較・発注準備を専門に扱う編集チーム。

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